アジアほっこり紀行【パヤム島・チュムポーン・チャアム】タイ南部を歩こうバックパッカー1人旅

もはやバンコクより暑い東京、7月。クーラーの効いたドトールであえてホットカフェモカの俺。窓の外は日差しが強烈で眩しく、蜃気楼なのか、歩く人々が揺れて見える。充電器を忘れiPadの充電が26%、旅で撮った写真を見返しながら記事をまとめていると「放浪癖もここまで来ると清々しいな」とさえ思えてくる。流浪の面持ちとでも言うのだろうか?東京に帰ってきてからというもの、生活パターンは愚直。なるべく体を動かす。筋トレ多め、休みも多め。季節労働者的。次の旅の資金を確保するべく、お馴染み超大衆居酒屋のキッチンで焼き鳥の煙にまみれ「タイからの刺客」「逆輸入」の名を欲しいままにしている。

さて、今年もタイを中心にラオス、ベトナムと4ヶ月間旅をした。去年とはパターンを変えてみたが、タイでの連続滞在は空路だろうが陸路だろうが変わらないという結果だった。現時点、これがノービザの限界なのか、認めたくないものだな。長く滞在するにはノマドビザか語学学校へ行くか、仕事を見つけるか、エリートビザか、「宝くじでも当たらないかな〜?」と買ってもいないのだけれどパラレルワールドなのか?visa?貧乏な旅人には大変な金額だった。

ふぅ〜。アイスコーヒーが飲みたい。

ーーー2024年、2月某日、ドンムアン空港に降り立った俺。「あちぃ~」と常夏バカンスの雰囲気は無く、雑多。空港からつながる出口を出て、歩道橋を進み、リュック背中、バッグで手パンパン、茶色な空と埃っぽさ、目の前にはPLUK PA SHOP CANNABIS THAILANDと。いい?空港から1番近いディスペンサリーはGoogleMapsで見つけたからね。

「便利なお店」ドンムアン空港から最短でマリファナ吸えるディスペンサリーへ行ってみた

2024年、2月某日、ドンムアン空港に降り立った。今年も旅が始りました。早速ですが、Google mapsで1番近いと思われるディスペンサリーへ直行した。 2時半頃、流れて来る荷…

ついに、タイに戻ってきたからね。

「サワディーカップ!!」

そこは町の、もしくは下町の、海の家では無いけれど、アットホームな店でとにかく空港から近い。瓶の中のガンジャは丁度入れ替えの時期なのか?ほとんど売れ残りみたいに少なく、繁盛店なのか?値段はロケーションの良さも考えて「こんなもんだろう」と。とどのつまり、もう少し良い状態の物が欲しかった。まぁとりあえず何よりもほっこりしたい俺、650バーツと250バーツの違いを見せて貰おうか、と2種類選んで奥の部屋へ。

Wi-Fiも使えた。

奥にはすっごいブリったタイ人が座っていた。「サワディーカップ」なんて言ったりして、俺が目の前のボングを借りようとすると、店の兄さんが「それ使うならちょいと待ちな」と掃除をしてパスしてくれた。良い奴。早く楽にしたかった。Grabタクシーを呼び、着火。「今年の旅も始まったな~」なんてムードだった。4ヶ月ぶりのタイ、来たね〜。旅は南から再開だろうな。うん。ガンジャの質はと言うと、まぁまぁだった。久しぶり、さらにタイでの一発目を考えるとハードルは上がってしまう。去年ホアヒンで吸ったオレンジクッシュが美味くてさ、意外とレアなのかな?今回の旅では一度も見なかった。

バンコクではチューチューヘンプで追加で2種類、レモンドシドスとレモンベリー。1階のエディブル屋ではグミを買った。ひとつ20mgで20個入りくらいのお得なやつ。チューチューヘンプはスモーキングルームもあるし、安く種類も豊富なので旅人に優しい。おすすめのディスペンサリーだ。

ChooChooHempWeedShopスクンビット49トンロー「旅人に優しいガンジャ屋さん」バンコク

結局それで言うとさ、安くて美味いのが良いわけで、バンコクから入りここから旅するバックパッカーに力強い味方。ありました。物価の高いバンコクでも安く買えるガンジャ…


数日間はタイの空気と調和するように、南下に備え優雅に過ごした。慣らしってやつだ。ヤワラートではイカを食い散らかし、市場では念願のパープルカオニャオ。朝ごはんもモリモリ食べて整った。さてさてさてさて、何年前だったろう。今回の旅で再び訪れたい島があった。ラノーン県、アンダマン沖に浮かぶはパヤム島。ラノーンまでは飛行機もあるけど今回はバスで行くことに。


バンコク、サイタイマイから出発し、ラノーンバスターミナル。そこからバイタクを使いパヤム島行きの船着場には朝方着いた。スピードボートのチケットを買い、カフェでコーヒーをちびちびと飲みながら、空はだんだんと明るくなり、出航の時間。犬もまだ眠そうだ。「コープンカップ」とカフェを出る。船着場にはディスペンサリーが1軒ある事に気付いた。「まさかオープンしてないよな?」横目に通り過ぎ流れのまま。ぞろぞろと乗客が船に乗り込む。幻想的な朝日に照らされスピードボートは海に出た。「くぅ〜〜」これこれ!この一瞬がたまらないよね。

島は桟橋が一本増えていた。新しそうに見えなくもない。昔歩いた古い方は流石にボロく見える。港直ぐのカフェは木陰のグッドなビーチ席もあって可愛い作り。隣席のおじちゃんはジョイントを吸っている。ほうほう。「ならば俺も」と丁寧に巻いて、コーラを一本と閃光のハサウェイ。ひょっこりと来ては足元で寝る犬。始まってる?ヤバいでしょ。パヤム島は平和である。

宿の人からメッセージが来るまで、のんびりのんびり。チェックインの時間はまだまだ先だろう。こういう時の為、文庫本を何冊か持ってきている。今回のメインはハサウェイ3部作。とは言え後は下巻を残すのみ。島でガンダムは雰囲気的に合わないか?と考え、さくらももこの旅エッセイも持ってきたし、他にも数冊。これが重いんだ。読んだら基本ゲストハウスに寄付して帰るのだが、旅始めの荷物はいつだって重いんだ。数時間もすると、準備できましたメールが入った。港に待機しているバイタクに乗ってバンガローへ。昔来たと言っても実際ほとんど覚えてはいない。前回はビーチ沿いに泊まったけれど、そこがどこのビーチだったのかも曖昧だった。

バーンスックチャイバンガローに着くと白い犬が出迎えてくれた。バッファローベイまで徒歩10分くらいだろうか。綺麗で広くテラス付き。近くにレストランもある。静かで良い場所だった。テラスでジョイントを吸い、シャワーを浴びてからベッドに横になった。大きな扇風機の風が気持ちいい。バス移動から早朝の船、数時間カフェで時間を潰し、疲れた体に最高のリラックス。

パヤム島には1週間泊まった。徒歩圏内でも生活はできるがバイクを借りると便利で良い。島を探検できる。少しお高い島値段なので借りたのは最後の3日間。それでも十分だった。島で1番大きなロングビーチ。飯屋も泊まるところも多かった。便利なのは港付近、ここら辺でバイクを借りれば帰りが楽だろう。近くには島の寺がある。高台には仏陀が海を向いて鎮座していた。この島を守護しているようだ。祈りを捧げるローカルのお婆ちゃんと振り向きざま、目が合い俺はペコリと。優しそうに微笑むお婆ちゃんは歯が2本だった。海に延びた防波堤の先には、真っ白なお堂。護るように犬が3匹、いや、4匹。内地にある建物とは違い島仕様だろう。海と合う綺麗で変わった形。フリーザの宇宙船にも似ている。

他にも内地にはカフェや、飯屋。レイヴがあったりなかったり。海賊な船は作りがフォトジェニックでその名もヒッピーバー。プライベート感のある小さなビーチ、ムエタイの興行、イベント事など、基本は何もしないをする島なのだが、夜遊びも充実している。酒を飲まないので俺の夜は早い。でも次回行く時はレイヴに行っても良いかもな〜。

もちろんビーチには毎日行った。昼は暑過ぎるので朝と夕方。ジョイントを吸って波の音を聞き、ぼーっと海を眺める。人は少なく、静かでゆっくりと流れる時間。俺は定期的に見る夢がある。それは一本道を下って行くとビーチに出る。時間はいつも夜だ。何組かのヒッピー達が焚き火をしていて、右側には丘があり岩肌の波打ち際、決まってジョイントを吸う夢なのだが、ここバッファローベイは夢に出てくる場所に似ている。何故かいつも同じような夢なのだ。呼ばれていたのだろうか?過去、現在、未来が同時に存在しているからね?って事なのだろうか。いつも同じビーチなので不思議には思っていた。見えない力が働いている気がする。

島にはディスペンサリーが1軒だけある。もし、島でガンジャが無くなってもイージーに買えるので便利だ。1度行ったが5種類あって350バーツ均一だった。物もフレッシュ。タイミングが合えばマッシュルームも手に入る。「全部タイ産?」と聞くと、「ラノーンでインドア栽培しているんだよね」とフレンドリーな兄さん。フルーティーな匂いで見た目もグッドなFalcon havyを1g買い足した。

宿に戻って早速巻いた。テラスで吸っていると日に何度か遊びに来る白い犬。右眉毛の場所が禿げているのだが美人でフレンドリーだ。ガンジャも美味いし、鳥も虫も愉快に鳴いているし、控えめに言ってストレス0。島での生活はあっという間に時が経ち、次に向かう場所はチュムポーンに決めた。

島に一つのガンジャ屋さん【タイ・パヤム島】KohPhayam

実はタイで1番丁度良い島は、パヤム島なのでは無いだろうか。家族旅行リゾート派からバックパッカー1人旅まで、ゆっくりと流れる島時間丁度良い。バイクで回れる規模感で…

明け方テラスに出ると手持ち最後のジョイントに火をつけた。グッと体を伸ばす、遠くの方、朝が来る。バイクへ跨り港へ向かった。風が少し肌寒い。島の犬が2匹ビーチで遊んでいる。朝日に照らされ毛が金色に輝いている。頭の中ではナウシカが再生され、ランランララランランランと祝福の朝。ありがとう世界!気持ちがいい。港から船に乗り、流れのままソンテウでバスステーション、少しの待ち時間とミニバン。まるで来た道を帰るように、徐々に北上しながらバンコクに帰る予定だ。チュムポーンには2日間、ユーロブティックホテルに泊まった。住み良く長期滞在にも向いているなという印象。このホテル、バルコニーに小さな椅子と机があって居心地が良い。「これこれこれこれ!」しかも目の前、メイン通りではナイトマーケットが毎日やっているし、飯は安く美味い。徒歩圏内に何でもあるので便利だった。実際、街としては大きい。タイ地方都市あるあるなのだが、やはりバイクがあると観光地を周りやすく「地味に遠いしめんどくさい」が解消される。

「せっかくだから」と言いますか、手持ちが無いので近くのディスペンサリーで2種類1gづつ買い足した。100バーツのブルーベリーは値段以上に良く、味も美味しくライトで使いやすかった。安いガンジャは旅人の味方である。ディスペンサリーの名前は「グリーンパワーディスペンサリー」

質を気にしなければ10バーツからガンジャが買える。50バーツ、60バーツ、100バーツと種類が豊富だった。高くても300バーツ。ますます旅人に優しい。

朝は早起きして近くの公園を散歩した。ローカルの憩いの場だろう。ジョギングをしている人、放し飼いのニワトリ、野生のリス。奥にはチュムポンスタジアムがある。帰りには屋台で5バーツのムーピンにカオニャオ。ムーピンは豚の串焼きでこれがまた美味いんだ。45バーツで最高に贅沢な朝ごはん。そんなこんなで2日間は一瞬で過ぎた。いい?楽しい時間はマジで短いから。体感は一瞬だからね。

チュムポーン市内の町並みと旅人に優しいマリファナ屋さん【グリーンパワーディスペンサリー】バックパッカー1人旅

パヤム島からラノーンに帰ってきた。漁港の町なのでラノーンは水族館の匂いがする。これはペンギンの匂いだ。フェリー乗り場には、ソンテウ乗りの兄さんが客を捕まえよう…

チェックアウトを済ませ、宿の人に教えてもらった駅の近く、ミニバンを探すが見つからない。バイタクのおっちゃんが「どうした?どうした?」とやってくる。「ホアヒンまで行きたいんだよね」と俺。「ミニバン出る所まで連れて行くよ」と言うので即決。そこは宿からすぐ近くの場所だった。「こんな所にあったんだ」と。ひっそりとしていて分かりづらい。達也と和也くらい分かりづらい。「私を北へ連れてって」

ミニバンは日に数本、決まった時間に出発する。

ホアヒンのパンタイカフェで涼む俺、チュムポーンから北へ北へ、ミニバンを乗り継ぎホアヒンまでやって来た。さらに北へ少し行くと、海沿いの小さな町チャアムがある。GoogleMapsでたまたま見つけたその町では、水曜日限定マーケットがある。移動日が丁度重なったので「限定ならば行ってみるか」とホアヒンに着いたその足で、新しくなった鉄道駅へ。チャアム行きのチケットを1枚。ところがどっこい、「今日はもう電車無いよ」とトリッキーなタイの鉄道。バンコクとは違うのだよバンコクとは。と言う事でカフェに避難したのだ。実はチュムポーンでも鉄道に挑戦したのが満席だった。田舎の電車は気軽じゃ無いんだよな。

外はあちーのなんのって、しかも宿すら予約していなかった。先ずはWi-Fiの確保とクーラーの効いた場所。アイスコーヒー。さくっとチャアムのゲストハウスを調べた。ビーチの近く、安宿を1日予約して「しょうがねぇや」とGrabタクシーを呼んだ。20分ほどだっただろうか、チャアムはバンコクからも近く2時間半くらいで来れるだろう。

「あんたは若いから上の部屋ね!」と宿のおばちゃんに連れられ、階段をせっせと上り、ベランダ付きの部屋に通された。「良いじゃん良いじゃん」綺麗な部屋。「今日マーケットありますでしょ?」と聞くと「駅前ね!ちょっと遠いよ」とおばちゃん。「コープンカップ!」と俺。

なるほどなるほど。まぁとりあえずベランダで着火して、じゃあ少しこの辺散歩でもして4時頃に行こっかな〜っと。完璧完璧!近くの海からチャアムの駅まで伸びるメインストリート。2キロ以上はあるか?一本道で飯屋も多い。田舎らしく土地を広々と使っているからか?やけに遠く感じる。

ナイトマーケットは駅前メインストリートを中心に大きな規模でやっていた。ホアヒンの毎日やってるナイトマーケットより全然でかいな。ワクワク。「ここはやっぱり食べ歩きでしょう」

近場のレストランはどこも満席で年配のヨーロピアンが多い印象。タイの巣鴨的な?それは言いすぎかもしれないが、まったりビールを飲んでいる。やたらセクシーな格好をしているお姉ちゃんの屋台、もちろん何を作っていたかは覚えていない。そこは問題では無く、ただおっぱいに目がいっていた。ズバリ言うわよ?「こっちが照れるわ」なんだけど、なんかタイっぽくて良いよね。アクセサリーを山積みにした露店では海賊のお宝感があった。掘出し物もありそうだ。念が使えればオーラで財宝を見つけ出す事が出来るのに。

「食べ歩き」とは言ったが座って食べられる場所が少なくて、人も多いし、食べやすいパープルカオニャオとチキングリル、BBQポーク。鉄板の屋台飯を食べてしまった。タイお馴染みのムーピンと焼き鳥ね。いい?何度食べても美味いからね?飽きさせないから。

腹もいっぱいになると、歩くのも面倒くさくなり、帰りはバイタク。ビーチで降りて近くのディスペンサリーを覗いてみる事にした。

「サワディーカップ!」ローカル感のあるディスペンサリー。ここも旅人に優しい低価格のガンジャ屋だった。品質は御愛嬌、英語もあまり通じなかったがコミュニケーションは心よね。俺の英語もぶっ壊れてるし。なんせ1g貰っちゃったからさ。店のお兄ちゃんが「1gプレゼントするよ!」って気前がいいからさ。優しいのよ。タトゥーもやっているみたいだし、外席ではビールも飲める。ここでチルしてビーチでまったりも良さそうだ。くぅ〜。今回は1泊しかしないけれど、長期滞在にも良さそうだ。太っ腹に「1ヶ月チャアム生活」とか。ありだと思います。

ビーチへ戻って腰を下ろした。風が強く、海は荒れていた。チャアムのビーチは24キロと果てしなく続いている。安宿も多く、昭和でレトロな海沿いの町。それで言うと、泊まったゲストハウスのエリアはBARが多く、お姉さんが退屈そうに携帯を見ながら客が来るのを待っている。田舎でのんびりしていて不思議な魅力のある町だ。ホアヒンよりチャアムかも。場末感が良いのかもしれない。そして明日、バンコクへ戻る。旅は始まったばかりなのに何故か?「ちょいとチルでもしませんか?」と可愛い奴らが遊びに来るのだ。初めてのタイと言うではないか。一緒に吸わなきゃ嘘になりますでしょ?そう言う事なのだ。いささかバカボンのパパ口調になるくらいには楽しみである。

『チャアム水曜日限定ナイトマーケット』と海辺のディスペンサリー【バックパッカー1人旅】

ホアヒンのパンタイカフェで涼む俺、チュムポーンから北へ北へ、ミニバンを乗り継ぎホアヒンまでやった来た。さらに少し北へ行くと海沿いの小さな町、チャアムがある。Goo…

バンコクからラオス行きのチケットも買った。最初のビザランはラオス、首都のヴィエンチャンに行く。久しぶりのラオス旅は2週間ほど。バンコクに戻ると丸一日は友達と遊び、数日間はパタヤで過ごした。「ジョージアみたいにノービザで1年過ごせたら良いのにな」と心から思う。

まだまだ旅びは始まったばかりだ。

「旅はまだまだ続く〜〜」

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