「トラン、朝市とカノムピア|街歩き|タイ南部ぶらり旅」

おばちゃんが売り歩いているグリーンマンゴーを買い、ベンチで待つ事にした。ここはパッタルンのバスターミナルだ。独特な匂いを放つコルツのバニラ、パッタルンのディスペンサリーでもらったリーフは、持っているシャグに全部混ぜておいた。そのコルツのバニラは、普通にフィルターを使い、タバコみたいに巻き、携帯灰皿を持って紳士に吸った。案の定、普通にブリりった。待つ事30分ちょい、トラン行きのミニバスが来た。プラットフォームNo4、車内ではいい感じのタイポップスがボリューム大きめでかかっていた。チケットを渡し、どかっと席を取った。足下に置いてあった踏み台的な物が、座席の下に収納できない事に唖然とした。これじゃ足が落ち着かないじゃないか。…まぁいいか。

「トラン伝統菓子カノムピア」

トランはかわいい街だった。レトロな三輪タクシーが現役で走っている。こういうのをクラシックカーと呼ぶのだろうか、レトロに見せて、中身が最新ってこともあるまい。ところで、トランには伝統菓子がある。赤文字で漢字をあしらった、それは饅頭に見えた。

ここは「ฟู่ ซิง - Fu’ Sing Cafe复兴 ( คาเฟ่ลับหลังตลาด )」朝市を眺めながら腰を下ろせて、飯も食えるカフェだ。美味そうな茶菓子が店頭に並ぶ。お目当ては「カノムピア」トランの伝統菓子だ。「ついでに豚まんも」アイスコーヒーとナム茶も頼んで席に座った。これこれ、この中華饅頭みたいなお菓子、どんな味か気になっていた。見た目は綺麗、それでは「実食ッ!」ん~うんうん、パイ生地だ!中身の餡はなんだろう、どこかで食べたことあるような、思い出せない。甘いような塩っぱいような、おかずのような、デザートのような、あぁ、すごい、パイ生地で卓の上もズボンも凄い汚しちゃった。でも美味しい。ナム茶とも、コーヒーとも合う、この茶菓子、星三つ!北のカオプック、南のカノムピアとしよう。

ぼけーっと外を見ながら、豚まんを頬張り、茶を飲む贅沢な時間。くくく、王だな。

朝市(トラン生鮮市場)でもうひとつ、レトロな、旧市街を思わせる「アセアンカフェ」ここもまた、賑わう市場をぼーっと見ながら、ゆっくりできるオアシスだ。向かいの建物も旧市街的なんだよな。

弁当に魚、野菜にフルーツ。洋服屋の前では、お供物用の花を売るおばちゃん達、良い匂いだった。活気があり、地元の人々が行き交う。そして、なんといってもトランの大看板は"BBQ Pork"。早朝から店が開くのだ。売り切れ御免のストロングスタイル。もちろん俺も朝イチで買いに行った。ミニマムで120バーツだった。実際には、多くの店があった。7時8時くらいでも、どこかしらでは買えるだろう。人気で直ぐ売り切れる場所もあるだろうな。BBQポークは、八角が香る中国な味だった。店舗によって味付けが違うのか、ベースはこれなのか、どちらにせよ、豚焼きゃあ美味い。

焼豚

「朝ごはんでバクテー再び!?」

「バクテーは今日無いんだ」と店員に言われた。お目当ては、写真で見た黒いスープのバクテーだった。店名は「ไก่-หนุ่ย แต้เตี้ยม Kai-Nui Dim Sam」ハートヤイからハマってしまったバクテー、口はバクテーだったが、「今日は豆のやつがあるよ」と大きな蒸篭の中で、蒸されているスープを見せてもらった。バクテーにも入っている骨付き豚が入っていた。具的には、近い。しかし、これも良い!むしろこれだったかも、「じゃあこれ一つとライスでお願いします!」ワクワク。

骨付き豚と色んな種類の豆、生姜、ニンニク、中華料理で使われる赤い実、あっさりしていて美味かった。薬膳的なのは入っているのかな?薬膳がなんたるかをいまいち分かっていない俺。しかしタイで食うこの手のスープはハズレがないね。いつだって俺好みなのだ。蒸篭も食べたかったけれど、今日は軽めにしておこう。

卓に置かれたナム茶、やっぱ茶が沁みるのよね。最高。

入り口では工場かと思ったが、中は開放感のある綺麗なお店で、お客さんも多かった。お会計は60バーツ、満足満足。店が駅の裏手だから地味に遠いんだよな、と思っていたら、タークラン市場方面は線路を渡れる小道があった。なんでぇい、地元走りあったじゃん。帰り道、赤紙に黒字、「民安、國秦」「開帝」などと書かれたものドアに貼り、なにかしらの結社のような、関係者しか入れないような場所があった。あそこはいったい、、、。

トランはコンパクトで住みやすかった。長居しても全然良いだろうなと、若い頃なら「沈没」していたかもしれない。次回は、クラビで行った「420カフェ」を記事にします。

「旅はまだまだ続く~」

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