「穴場?静かな海辺の町でのんびり、プラチュワップキーリーカン|タイ南部ぶらり旅」

プラチュワップキーリーカン、ここは、タイ南部の田舎町。観光客も多くなく、静かで、のんびりとした時間が流れるビーチタウンだった。

「プラチュワップキーリーカン」

部屋のドアを開けると、感じの良い窓の外には海が広がっていた。目の前は海、ベランダには木造りの卓と椅子が置いてあった。最高の眺めで、夢のようなゲストハウスだった。宿の名前は「Friday's Guesthouse and Cafe」俺の泊まっている、海の見えるベランダ付きの部屋以外には、ドミトリーや普通の部屋もある。しかし、ここは"海の見えるベランダ"一択だろう。部屋は綺麗で、どことなく、ジブリに出てきそうな感じもある。海の見える窓際の机で、何かしらするだけで、映画のワンシーンのようにも思える。「海の見える」って言葉の力は凄まじい。ここでの3日間は正式に「なにもしないをする」これこそ、贅沢の極み。このベランダでガンダム0083の小説を読み、フルーツを食って、のんびりするのだ。

とりあえず巻いて一階へ、ゲストハウスの入り口はカフェになっている。今は閉まっているけれど、灰皿があり、ここが喫煙スペースだった。来た時は、若い白人のバックパッカーがジョイントを吸っていた。割と自由そうだ。

「宿から1番近いディスペンサリー」

奥から出てきたのはゴリゴリドレッドのおじさんだった。「蓋開けて匂い嗅いで良いからね〜」と。店名は「BERZERK CANNABIS」良さそうな店だ。

80バーツから350バーツまで、どのグレードも良さそうだ。ふわっと柔らかそうで自然な見た目。アウトドアっぽい見た目っていうのかな、実際には「インドア栽培」と表記されている。とりあえず、匂いが好みのBigBuddhaCheeseを1g。80バーツ。美味しかったら明日も来よう。300バーツくらいのやつも試してみたい。ビッグブッダチーズはライトで吸いやすかった。それにしても最近安いのばかり吸っている。こうなると久しぶりに、昔のタイの、カチッと固められた辛い、地球味のガンジャが吸いたい。当時は、「タイのガンジャは見た目によらず強いな~」と思っていた。今吸うと、どうなのだろう、たまに懐かしさを感じたい時ってありますわな。

旅をしていると、絶対に行くコインランドリー。ここでも、宿から近いランドリーを探して洗濯をした。

「どこに洗剤入れるのですか?」と聞く俺。隣りで洗濯機をいじっているおばさんに聞いてみた。「ソーリー」と言いながら、半分はみ出ていた俺のパンツを洗濯機に入れ、「ここを、こう」と洗剤入れを開けてくれた。パンツを触らなくてもできた作業だった。微笑みの国、タイ。いくら俺が可愛いからって、おじさんのパンツは触りたくないだろう。優しいね、おばちゃんありがとう!…ん?おじちゃんか?おばちゃんかな?おじちゃんかな?悪気はないが、一瞬気になってしまった。まぁいいや、ありがとう、おばちゃん。さ〜って、斜め向かいのレストランで時間を潰そう。腹減った。「サワディーカップ!炒飯ひとつ!」

炒飯をかっ喰らった俺、洗濯物を乾燥機に移して、もう30分。ランドリーの隣りにあるディスペンサリー覗いてみよう。ゲストハウスの近くにはディスペンサリーが二つあった。

「VAAN CANNABIS 」

No chemicalのありがたい表記、オーガニック系のショップだった。オススメを一通り、匂いをかいで、どれも良さそうだ。見た目が綺麗、匂いも良かった。セールやってて選んだ400バーツの品種は300バーツになった。ラッキー。Skitlle x pusee ?スキトルズ系は強すぎず、吸いやすい。インディカでリラックスに良い。タイがガンジャを合法にしたばっかりの時、Buddha's Kush Streetで買ったスキトルズ、あのスキトルズは美味かったな〜。夜のまったりに合うのよね。

「犬を散歩させたい海辺の町、2025年堂々第一位、プラチュワップキーリーカン」

目が覚めると、まず、波の音が聞こえる。窓の外は朝焼け、時間を見ると5時半だった。グッドタイミングで目が覚めた。ベランダに出てみると、風が涼しくて気持ちが良かった。

厚い雲の隙間を縫って、太陽が海と空を照らしている。「お~サンライズビーチだったんだ、知らなかったよ」と。船も少し出ていた。昨日の夜は緑のライトを光らせて、多くの船が漁をしていた。朝早くから散歩したり、ジョギングしてる人達もいた。さらに、ビーチで犬と歩いている人達、あれは覇者でございます。人生の覇者。4匹連れてビーチを散歩している夫婦もいたからな。ずるいよ、俺だって、ここでなら朝と夕方、贅沢に2回散歩したい。いつかタイで犬飼えたらいいな。

田舎では早寝早起き、楽しみは飯だ。プラチュワップキーリーカンには海辺から、町の中心部、駅沿い、と3つのナイトマーケットがある。宿の裏手では朝市、週末には、海辺のマーケットの規模がでかくなる。学校の前には、お菓子系の屋台が並び、下校の時間におやつを買う。良い文化だよな。ちびっ子はお母さんお父さんにおねだり、毎日が縁日のよう。プラチュワップキーリーカンは鉄道市場が1番栄えている感じがするな。綺麗な市場で安くて美味そうな食べ物ばかりだ。行ったら当然、なにかしら買って帰る事になる。誘惑が凄い。屋台飯、当然、食べ歩きもした。お持ち帰りでは、もちろんフルーツ。タイでは果物が屋台で簡単に手に入る。これが本当にありがたい。

ひたすらにのんびりな3日間だった。最高の何もしないをする町、「サバーイサバーイ オブ ザ シティ」堂々の第一位でございます。夢のゲストハウス、海が目の前のベランダは「全て」が詰まっていた。

プラチュワップキーリーカンからバンコクへ帰るつもりでいたのだが、最後にラチャブリーで1泊してみる事にした。ラチャブリーまで電車で40バーツ。まさかの激安。しかし、扇風機の自由席。安いが体力的にしんどい鉄道旅だった。この国は暑い、都会っ子の俺には冷房が必要だった。ラチャブリー、バンコクでの記事は次にしよう。

「旅はまだまだ続く~」

[7月2日現在、ディスペンサリーでの購入にはパスポートが必要になりました。タイではコロコロとルールが変わったり、変わらなかったりします。店内での喫煙はこのままできなくなってしまうのか、場所によっても違うのか、徐々にルールも決まっていくのでしょう。今後、どうなっていくのだろうか、俺の旅はのんびりだが、世界は凄いスピードで動いている]

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