まるで都会の台所?バンコクは"ララーイサップ市場"を散歩してみた。

もわもわと、日差しが揺れて見えた。ここはタイランド、バンコクはChongNonsi(チョンノンシ)駅から歩いて直ぐ。オフィス街の台所、ララーイサップ市場への入り道だ。壁沿いではおばちゃんが、たっぷりの氷の上で冷やしたフルーツを売っていた。英語、日本語、韓国語、中国語で説明の書かれたクラフトビアーのポスターはディスペンサリーパブ。左手にはカフェアマゾン、過ぎると露店の鍵屋、少しの屋台、シーロム通りの方に道が続いている。シーロムソイ7から真っ直ぐ歩くとソイシーロム5とぶつかり、小道、脇道、アーケードと商店街に沿って市場が広がっていた。

丁度、昼飯時だった。賑わっている。近所のオフィスで働く人が多いのだろう。流石にジャケットは着ていないが、長袖のスーツ姿で歩く人は暑そうに見える。さしずめインテリだな?クールビズないのか?道幅は狭く、両脇に並ぶ屋台のパラソルが日陰を作っていた。Dioなら辿り着く前に消滅していただろうな。半身になり人を避けながら、屋台の飯を覗きつつ奥へ進んでいった。時折り、スクーターも通り抜ける。ほとんどがデリバリースタッフだ。スピリットハウスの鎮座する場所から奥に入ると、屋台飯を座って食べれるレストランがひしめき合っていた。おぉ、このごちゃごちゃした感じ、なんだか良い雰囲気だ。昭和な、商店の入ったビルの中には小さなレストラン、そこと繋がるように市場が続いた。カノムジーン屋やクイッティアオ、クレープ屋もあった。選択肢が多く目移りする。日差しが遮られ少し暗く、いくらか涼しかった。

「結構広いんだな」と、角を左に曲がった。とぼとぼと歩く、太陽の光が地面とパラソルで反射する。より一層日陰が暗く見えた。

割と広いフードコートもいくつかあった。屋根の問題なのだろうが空気がこもってサウナみたいな場所もあった。入った瞬間から、回る扇風機がロウリュウになっちゃってるんだよな。危ないので一番近く、フードコート内にあったカフェでアイスコーヒーを買った。45バーツ。こういう時は体の中から冷やさないとね。飯の価格は庶民的で、屋台飯は50バーツから70バーツくらいがほとんどだった。弁当やお菓子もそこらじゅうで買える。いくつかある服屋も安いし、散髪屋もあるからね。

市場の終点、いや、ここもまた入り口か。パラドックスな思考の中で、家に残した米に合うおかずを探していた。俺はシーロム通りに出る前に引き返した。Chong Nonsi方面へ戻る途中、もうほとんど市場の終わりで鶏のフライと魚のフライを買った。近くのおばちゃんの屋台でとうもろこしと落花生も買った。はっきり言って、迷いに迷って何を買うか決められないままここまで来たのだ。もう一回引き返すのも面倒だった。市場は入り組んでいるように見えて、迷子になるほどではなかった。火を使う屋台の側を通る時はモワッと温度が上がった。滝のように汗をかきながら商売をする人もいた。あちぃよな。倒れちゃうよ。それでも「美味いよ~っ!寄ってらっしゃい!見てらっしゃい!」と活気ずく市場は力強かった。俺も背中と胸が汗でビショビショだった。暑さは「克服」できなそうだ。次は早めの昼食でも食べにこようかな。屋台飯、市場の雑多な雰囲気の中、人間観察をしながら食べるのもまた楽しいのだ。

Sala Daeng BTS StationからChong Nonsiの裏路地はまだまだ探検のしがいがある。今日の散歩はララーイサップ市場からでした。ここは朝から3時半まで。ララーイはタイ語でメルティング、サップは金銭の事らしい。買い物をいっぱいして、お金が溶けるという事らしい。うんうん、分かる~。またひとつ、雑学も増えた事だし、それではこのへんで。

「旅はまだまだ続く~」

ちょい!フォローしとけば?