バンコクの穴場ローカルエリアを1日|もう暇なんて言わないよ絶対
はじめに
バンコク観光はニ度目、三度目。有名な観光スポットは行ってみたし、移動ばかりも少し疲れる。バンコクでしかできないこと、…ひとつ言えるのは、この街にいると、『暇』が贅沢な時間に変わるのだ。
何故か好きになってしまったタイの空気。暮らしを感じるローカルエリア、市場の活気、屋台の匂いに誘われて、ここは微笑みの国、タイランド。一歩、小道に入るだけで、そこには暮らしが広がっている。
【サトーン・サラデーンエリア】ローカル市場や屋台飯も味わえる都会の穴場
初めてのバンコク滞在にもおすすめ。サラデーンやサトーン周辺はアクセスも良く、観光とローカル感、両方を味わうことができる。シーロム通りは有名で長い歴史を持つ。悪名高いパッポンナイトマーケット、実は朝市もやっている。

小道に入れば、活気のある市場。屋台飯をパクつける食堂が多くあり、安い。まさに穴場。サラデーン市場やララーイサップ市場、サトーン駅の先には香港プラザがある。ランチタイムはオフィス街のサラリーマンやOLで賑わう。観光客は少なく、「ピンクガーデン」と呼ばれるフードコートなど、バンコクの暮らしを感じられる場所が多い魅力的なエリアだ。市場の営業時間は朝から、昼飯時のピークが過ぎると、店は徐々に閉まっていく。
【ドンムアン空港近く】フライト前にも立ち寄れるローカルナイトマーケット
フライトまでの数時間をどう過ごすか迷ったら、空港近くの ITスクエア ラクシー へ。フードコートは安く、衣類や雑貨もローカル価格で手に入る。お土産を買い足すのにも便利だ。
ドンムアン空港に荷物を置いて、ブンアナン市場、オゾン ワン市場へ繰り出すのもまた粋である。ローカルナイトマーケットでは屋台飯がど真ん中。ここもまた、観光客をあまり見かけない。最後までバンコクのローカルエリアを味わうことができる穴場だろう。

【普通の1日ならルンピニー公園を歩く】猫とオオトカゲに会える都会のオアシス
日も傾き始めた頃合いに、ルンピニー公園へ向かってみよう。ラマ6世王像のある場所には、野良猫が住み着いている。少し涼しくなり始めると、ジョギングをする人、エアロビクス、ベンチでのんびりのローカル、生活感のある、これがバンコクの暮らしの一部である。
オオトカゲが歩き、都会のジャングルと言ってもいい公園のアイドルは、もちろん猫。どこにでもいるんだ。可愛いんだ。癒されるんだ。「俺もたまにはジョギングするか」と、多くのランナーに混じり走り出す。疲れたら屋台を覗きに行ってもいい。昼と夜で、違う顔を見せるサラデーン。日常、いつものバンコクがここにはある。
【暇が贅沢に変わるバンコク】
辺りは暗くなり、一日が静かに終わりへ向かっていく。今日は一日、特別な事はしていない。何もしていないようで、何かをしたような、そんな気分がしなくもない。バンコクは、何度訪れても、何度歩いても、違う表情を見せてくれる街だった。
まだ知らない路地裏で、街角で、特別な瞬間を感じられる。バンコクはバンコク、他のどこの都市とも違うのだ。暇なんて言葉は似合わない。一番似合わないと思うのだ。
あとがき
市場の賑やかさも、公園のベンチも、空港までの道も、全てが旅の一部だった。ぬるい風の中で、ふと気づく、持て余した"暇"な時間こそが、旅を豊かにしてくれたのだと。まるで映画のワンシーンのように、静かに屋台の煙が空に溶けた。儚く、楽しい時間は一瞬で過ぎ、頭の中では、思い出が浮かぶ。言葉にならない余韻を残し、旅の終わりを感じている。あなたにも、あなただけの特別な物語が待っている。
このたび、タイでの旅で撮った写真を使い、ちょっとしたフォトブックを作りました。Kindle電子書籍限定で発売しています。(https://amzn.asia/d/aHCvow1)タイトルは「麻散歩」一緒に吸って散歩をしているような、ゆるい本になっています。
「旅はまだまだ続く〜」