北海道最北端ロードトリップ【Hokkaido Road Trip to Northernmost Point in Japan 】

2022年、7月某日。千歳空港に降り立った。地元の幼馴染が親父さんの何回忌だかで北海道にいる。ひょんなノリから3日間の休みを取り「最北端までロードトリップでするか!!」とこの旅は始まった。

レンタカーは事前に予約してあった。先ずはくんくんを迎えに行かなくてはいけない。留萌まで。ナビを入れると4時間とか、実際に来てまず、北海道は広い。広い広いとは聞いていたが、実際に来ると本当に広い。北海道広すぎ問題に直面した。北海道はでっかいどう。誰が言い出したのかは知らないが、アンタの言う通りだよ。遠くで牛がコッチを見ていた。あぁ、北海道に来た感じがする。懐かしい曲を流し、口ずさみながら一本道をひたすらに北上した。はて~しない~♪大空と~♪みたいな。代り映えしない田舎の景色が眠気を誘う。あるなら、自動運転モードに切り替えたい。

小さな田舎町のスーパーでヤツは待っていた。キーをパスする。後は任せた。とにかく腹が減っていた俺はスーパーでお惣菜、ヤキトリやらオニギリやら買ってドカ食いした。「ふぅ~」流石に疲れたぜ。助手席に乗り込む。言うても最北端はまだまだ北だった。1日で行っちまおうってんだから中々の弾丸旅行だ。今日の朝はまだ東京だったのに、もうこんな所まで来ちまった。

北海道は稚内市、宗谷岬「日本最北端の地」がそこにはあった。サハリンの玄関口にもなっていて、フェリーで行ける島など、見所は多い。ここまで8時間くらいかかった。今回のロードトリップは人生で最長に移動している。着いた時、丁度サンセットだった。のんびりと海を眺める。この先はロシアかな。なんて思う暇なく「さっむい!!寒い寒い」7月だぞ?暗くなるにつれ一気に気温が下がる。あんなに暑かったのに。

稚内では野生のシカとキツネを見た。初めての経験に興奮した。車を止めて近寄る。警戒心が強く、10メートルくらい距離を取られている。流石に近寄っての写真は無理だった。キツネなんてダッシュしていて写真撮る隙すら無かった。速すぎた。

田舎は夜が早い。とても静かだ。「絶対に海鮮だろ」と頭は夜ごはんでいっぱい。宗谷岬周辺の店は夕方前に殆どの閉まっていた。町まで戻るか。夜が早い。開いている飯屋も少なくフリーキャンプ場近くの食堂に行った。贅沢に海鮮丼を食べたが欲を言うと選択肢が欲しかった。ワタシは欲多きワガママな人間である。

夜、フリーキャンプ場で車中泊をした。少し焚火をして、星を眺めるロマンチストなおじさん二人。静かな良い夜だった。良いカメラだったら満天の星空が撮れたに違いない。

夜中、あまりの寒さに目が覚める。くんくんも限界だったみたいだ「暖房つけよ」と。エンジンをかけて暖房を付ける。7月だぞ?おかしいだろ!鍛えて強者にならねば、なんて思いながらトイレに行くとシカがいた。うわっ、ラッキーだ。かわいい。いい夜だ。

車内が暖まると朝まで眠った。

早朝、明るくなると直ぐに気温が上がる。今度は暑い。キャンプ場はこんな感じだったんだ。意外と広く泊まってる人も多かった。立派なキャンピングカーにバイカー、家族でキャンプに来てる人。水場の水は冷たく顔を洗うとサッパリと気持ち良い。いい目覚めだった。クマ出没のチラシも見た。車の中からなら見たいと思った。ここは軽いハイキングコースがあってグルッとキャンプ場を回った。稚内を見下ろせて最高だった。この町綺麗で気に入ったな。

残り1泊2日、あまりに遠すぎる為、俺らは千歳空港へ戻るルート上で観光をする事にした。ノシャップ岬の土産物屋では、美味そうな海鮮系のおつまみ、おやつを買った。乾物がやたら美味い。オススメはホタテ系と鮭とば。

グーグルマップスでファームを探す俺、羊を見たかった。ジンギスカンも食える所があったので行ってみる事に。

彼は「マンホールステッカーを集める」と言い出し市役所や、図書館に寄りながら南へ南へ車を走らせた。ステッカー集めるファイルまで持ち出してやがる。「ゆうきも集めれば?」と言われたが「マンホールステッカーはいらんな」と言ってやった。稀に出るくんくんのコレクター魂に火がついている。もう誰も奴を止められない。

羊と雲の丘

羊と雲の丘、世界のめん羊館。なんとも北海道らしいのどかな風景で羊に餌やりもできる。昼飯はジンギスカンを食い。羊に感謝をし、めん羊館では羊の種類など、ちょっとした博物館になっている。サフォークという黒い顔の羊が俺の好み。やたらかわいい。「メェーメェー」と鳴き声は異様に大きい。武道館でも後ろの方まで声が届くだろう。連れて歩きたい。

今回、実際には殆どが移動でひたすら車を走らせた。とりあえずキリが良いと言う事で旭川で1泊する事に。今回は車中泊ではなく満喫。近くの居酒屋で地元の物とビール、ほろ酔い気分で満喫に戻りシャワーを浴びる。サッパリだ。フラットの席が無くて寝心地は悪かった。北海道は広いからね、アイヌの場所とか、もっとゆっくり回りたい。明日も早いからね。フライトもあるし...。あっという間に寝ていた。

えこりん村 緑の牧場

早朝、旭川を出てえこりん村へ。えこりん村ではボーダーコリーの羊追いを見ることができる。初めて見た。2匹のボーダーコリーが笛に合わせて上手く羊を誘導する。牧羊犬の名は伊達じゃない。ここは敷地が広く羊、ポニー、アルパカまでいた。場所は千歳空港の近くで後はフライトの時間に合わせて帰るだけだった。今回の旅、道の駅で休憩しながら車を走らせる事、数えるのはめんどくさいが、どのくらいの距離を移動したのだろう。実際は弾丸過ぎて疲れていた。旅は余裕を持つ事が大事だと改めて思った。今回のメインは日本最北端へ行く事だった。札幌、函館、など有名な場所には行っていないので北海道には改めてまた来たい。

「旅はまだまだ続く~」

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