ワットバンプラ2024年ワイクルーフェスティバル(サクヤンフェスティバル)
ワイクルーフェスティバル。それは感謝と祈りのお祭り。
多くの人が訪れる。なんとも1万人規模らしい。サクヤンフェスティバルとも呼ばれるが、あくまで"師への感謝とお祈りの為"のお祭りだと聞いた。簡単に言うと「推しの僧侶にありがとうございます」とするのがお祭りのコンセプト。とは言え、しばしば奇妙な光景が「奇祭」としてメディアでも取り上げられ、今では世界的に有名なお祭りです。しかし、アクセスの悪さや情報の少なさから、外国人が来るのは簡単ではない。
サクヤン、それは白魔法と黒魔法があるらしい、、、、、Sak=タトゥー、Yant=ヤントラ(魔法の言葉や図形)簡単に言うと「魔法のタトゥー」です。御守りだったり護符、魔除け、不思議な力が宿るとされている。サクヤンは祈り、儀式とセットの為、僧侶やサクヤンマスター、先生など、その道専門の方達だけが彫れるのだ。
ワットバンプラはサクヤンで有名なお寺で、本場も本場です。ワットバンプラに関して知れるのはWikipediaなどで、タイ語での情報は聞いて知る他ない。とにかく情報が少ない。
お祭りの宣伝も一回きりのストロングスタイルだった。
LuangPhorPern(ルアンポープン)はサクヤンの祖と言われ、瞑想でも有名な僧侶です。すでに亡くなっているがメインホールに安置されている。腐らずにだ。1978年、ルアンポープンがワットバンプラの最高位になってから、このお寺が有名になったらしい。ワイクルーフェスティバルもその後なら40年くらい続いているお祭りになる。
サクヤンの技術や知識は弟子に受け継がれている。現在このお寺でサクヤンを手に入れようと思ったら多くの選択肢があります。去年、俺はたまたまラッキーな事にLuangPiNunn(ルアンピナン)のサクヤンを手に入れた。とても有名な人なのを後から知ったのだ。
初めてルアンピナンを見たときは「お!かっこいい僧侶が出てきたな」と思った。
ベンチでだらだら順番待ちをしていた俺、休憩で彫場から外に出てきたパッと目を惹く背の高い僧侶、手はインクで真っ黒、まるで武装色の覇気をまとっているような、シャーマン的なオーバーソウルをまとっているような、不思議な、、、とにかくそんな感じの「おぉ~!あの人がこれから俺にサクヤン彫ってくれる人か~」なんだか凄そうだぞ!と特別な感じがした。
深みのある柿色の袈裟はタイでジーウォンと呼ばれるみたいだ。タイの僧侶が着るシンプルなタイプを着用。またいつかタイミングが来たら、ルアンピナンからサクヤン授かりたい。
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ワイクルーフェスティバルには前乗りした。途中でワットドーンワーイとワットドーンワーイ水上マーケットに寄った。川沿いで良い雰囲気のタラート。タンブンもした。何故だかいつもラッキーなので不思議とそういう事なのだろう。
お寺近くのエリアで1泊、早起きしてワットバンプラへ。早朝のまだ暗い時間に着いた。既に大勢の人が場所取りをしていたり、寝ていたり。絶えず司会的な人がマイクを使い何か話している。
建設途中の新しい塔の前には御供物、中はきらびやかで天井の装飾も凄い。今回はここがメインのエリアみたいだ。最後は僧侶達が壇上に上がり、皆んなでお祈りしたり、その間トランス状態の人が走ってきたりする。何となくの流れはYouTubeで見た事があった。
お寺の中で出している食事や飲み物は全てフリーでこれもまたタンブン。タンブンとは「善行を行う、徳を積む」という意味でタイ人はタンブンに熱心だ。タイのお寺のお祭りは、基本的に食事や飲み物は全てフリーと聞いた。信者の方々や地元の人、支援したい人々が振る舞っている。
これがタイスタイル。もし俺が「唐揚げ振る舞いたいな」と思ったら可能らしい。自由参加なのかな?ブログの収入で旅できるようになったら何か振舞わざるを得ないな。サートゥン。
ワットバンプラはまぁまぁ広い。メインホールには1番偉い僧侶がいる。サクヤンを手に入れる為の建物、部屋が数カ所。塔もあるし、川沿いは休憩スペースだったり。仏像の置かれた古い建物も。色んな場所で手を合わせて「戻ってきました」と旅の安全を祈った。御賽銭の代わりに、ワイクルーフェスティバル記念サクヤンTシャツを買った。ワットバンプラのユニークな虎、後ろはサクヤンの派手なやつ。タイパンよりサクヤンTでしょ。
プラクルアンと呼ばれるタイの御守りも手に入れてミッション終了の感じだった。すでに明るくなっていて若干暑い。川沿いは日陰、そして何故だかすっぱまん。こういう所もタイの良い所だと思います。鳥山明先生が最近亡くなったので、このすっぱまんはずっと残って欲しい。
川にはナマズが泳いでいる。エサあげてる人に凄い数が群がっていた。
フリーのジュース飲んだり、カノムトーキョーってお菓子食べたり。メインエリアではトランス状態に入る人がチラホラ現れ始めて「これがあれか!」と興奮した。持っているサクヤンのデザインによって、憑依するキャラクターが違う。老師は杖をつきゆっくり歩く。ワニがいたり、虎やハヌマーンは激しい。顔を真っ赤にして塔に向かって来るトランス状態の人。セキュリティーが耳を揉んで落ち着かせていた。皆んな最後に「コープンクラップ」って手を合わせるのが良い雰囲気。
メディアの人は最前線で、望遠鏡のようなカメラを構えている。場所が良ければ迫力ある瞬間を見れる。
この後、流れ的には僧侶達が出てきてお経を合唱し、祝福の水を巻いてお祭りは終了。暑いし渋滞凄くなりそうかな?という事で最後までは粘らず、早めの帰宅。最後サクヤン彫ってる場所を見学できた。多くの僧侶や先生がいる。待ち時間はどれくらいなのだろう?人がパンパンだった。
来年は僧侶がお経を唱える間、終わり間際、ちょうど良い時間帯を見に来たい。夏ど真ん中開催のお祭りなのでワガママ言っても良いでしょう。
「旅はまだまだ続く~」
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