絶対ムーガタ宣言!二刀流、焼肉と鍋を同時に味わうタイの国民食【ムーガタ・Mookata】

「今日は肉食って力(りき)出すか~」そんな日ありませんか?

タイにはある。必ず満たす王者の食卓、その名はムーガタ。

ドーム型ムーガタ鍋

扇風機の風で炭の火の粉が舞った。七輪のような炭台の上にはムーガタ鍋がセットされ、卓の真ん中に置かれる。スープと一緒に。ジンギスカン鍋に似ているムーガタ鍋、中央ドーム部分ではシンプルにBBQ、焼肉、周りのくぼみにはスープを入れる。そこでは鍋ができる。1度に2度嬉しい料理部門堂々の第一位。ちなみに二位は、仕切りのある鍋でございます。初めて2種類のスープを選んだ時は感動した。

まず、鍋のテッペンに豚油を置いて鍋を油でコーティング。これで肉が鍋にひっつくのを防ぐのだ。ムーガタのムーは豚、つまり豚焼肉が基本。韓国式焼肉の影響もあると聞く。ムーガタ鍋にも種類があってドームのアーチがキツいのや、平たくて焼肉しやすいのがある。シーフードはイカやエビをBBQ、ドームのアーチがキツいとイカやエビがスープの中に落ちやすい。救出して焼く、落ちる、救出する、もう鍋でいいかとなる。

野菜は鍋、モーニンググローリーに白菜やエノキ、キャベツ。肉と一緒に、酸味と辛味、ムーガタソースに付けてぱくり。「むぅ〜〜ぃ」アロイアロイ。

平たいムーガタ鍋

場所によってムーガタのソースが違う。基本の味みたいなのもあるけれど、オリジナルソースや変化球もある。シーフード、肉のバラエティが豊富な店もあればエビの釣り堀がある店まで。タイに来たらムーガタ食べよう。絶対ムーガタ宣言。

【Tui Mu Kratha-Mu Chum(Charoen Nakhon16)】ここら辺エリアでチェーン展開しているムーガタ屋。ビュッフェスタイルではなくセットメニューで注文するスタイルだ。サイズはS~XL。サイズMでも中々のボリューム。2人で分けてちょうど良い感じ。価格はSサイズが250バーツ。サイズ上げるごとにプラス100バーツ。個別に追加注文もできるので安心してほしい。ローカルでパンパンの人気店、俺が行った時は番号札を貰い少し並んだ。大きな店舗なので席も多い、順番が来るのも早かった。

Mサイズ350バーツ

ここは釣り堀があってエビが釣れる。1時間100バーツ。閉店間際、ちょっと前まで満席だったのに空いた卓はガンガン片付け。先にお会計。東京の居酒屋のようなプレッシャー。閉店間際だけどまだ釣りしている人もいる。サバーイなのか?とは言えローカルの雰囲気を感じられるバンコクでオススメのムーガタ屋でございます。エビの殻が剥かれて提供されるのも嬉しいところ。自分でエビ剥く作業は面倒くさいっちゃ面倒臭い。

ビュッフェスタイルのムーガタ屋ではスムージーやアイスクリームがあったり、フライドポテト、サイドディッシュが良い感じ。ムーガタは「暑い暑い」と言いながら野外で食うのが良いと聞く。木にくくりつけられた洗濯機より巨大な扇風機の風、炭と肉の焼ける匂い、フルーティーなソースもたまには美味い。

チェンマイで行ったムーガタ屋では「なんかくれ!」と猫が見てくる。良い場所テリトリーにしているな。

手の長い川海老だけ焼いている卓を発見、写真映えは良さそうです。ムーガタ屋は店によってちょいちょい違うのでいろんな店舗に行ってみよう。東京にもあるらしい。簡単なセットなのでアウトドア、BBQ、キャンプでも出来る。日本のキャンプブームはどうなった?「キャンプでムーガタ!!」新しいのではないだろうか。写真映えするし日本で爆発的に流行ってもおかしくないムーガタ。

ちゃんこが完全食であるように、ムーガタもまた完全食。ムエタイ選手も基本はムーガタなのかな?絶対強くなる飯なのは間違いないので体鍛えてムーガタ、筋トレしてムーガタ。タイに来て「何食べよう?」そんな時はムーガタで決まり!

「旅はまだまだ続く~」

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