ハイソなカオゲーン(ข้าวแกง)で優雅な昼食|Hiso Curry Rice Pa Aew|バンコク旧市街散歩

安い!早い!美味い!庶民の味方、カオゲーン(ข้าวแกง)

今日、俺はカオゲーンと呼ばれるの飯の最上を見たのかもしれない。

バンコク旧市街、オールド サイアム ショッピングプラザの近くにあるカオゲーン屋は、昭和な商店街の惣菜屋、そんな門構えだった。食堂の名前は「Hiso Curry Rice Pa Aew」。少し早めの昼食時、食堂の前、緑の屋根が日差しを遮り、6人ほどが並んでいた。道幅は狭く、すぐ目の前を小さな川が流れている。ボンカレーみたいな色だ。やけに茶色い。時折海面が波を打つ、魚がいるのだろう。

しばし、じっと川を見て待つ俺。カオゲーンといえば、米に選んだおかずを乗せて食べる庶民的な飯だ。安くて早くて美味しい、というイメージをそのままに、いたってシンプル。ローカルレストランや町の食堂、…あ、同じ事言っちゃってるか。フードコートに屋台、とにかくタイ全土で見ることのできる食事形式なのだ。一般的に手頃である。

さて、お気付きだろうか?ここでは店名に「ハイソ」の文字。はて?カオゲーンにハイソのイメージは全くなかった俺。しばし思いを巡らせてみる。見た目はおじさん、頭脳は子供が今、難しい顔をして川を見ている。それは迷宮入りかと思われた。人が減る、お客さんは全員テイクアウトだった。俺はそろそろと店の方へ、2歩3歩。ヨッと首を伸ばし、十数種類の並ぶおかずを見るとすぐに分かった。デカいエビにブリブリのさかな、角煮?カレー?分かるぞ!分かる、艶が違う。この店、ハイソな食材を使っているっ!これは上等だ。特に海鮮系は輝いて見える。

ぐっと顔を近づけ、悩むにも力が入る。判断力が試される、人生の分かれ道を超え、すんなりと座れたのはラッキーだった。

選んだのは海老のガーリック炒め、蟹のカレー、魚のフライ、豚肉のトムヤムクリアスープ。卓に並ぶ王者の顔触れ。揃ったね、ワンピース。タイ語での料理名は割愛させて頂こう。どれもボリュームがあるな〜、まずはひと口。ん~海老の肉厚さったら凄いんだからっ!口ぱんぱんに米を運んだ。スープの豚肉もガッツリと入っている。遠慮無し、飾らない大盛り、酸っぱい辛いの爽快感、これこれ!ありがとう。蟹のカレーも魚のフライも、まやかしではない。高級感があるんだよな。ホテルの味っていうの?魚のフライ用に貰ったスイートチリソースと卓のプリックナンプラー、味を変えてパクパク。やっぱり通はプリックナンプラーかな。米が進むぜっ。外でがっつく貴族の昼食…。いいね。ここはキャッシュオンリー。これだけ食べて500バーツ。レストランなら倍くらいの金額になるだろう。おいちゃん、おばちゃん、ありがとうよ!

大きなハヌマーンの像が2体、サーラーチャルームクルン劇場の手前を左手に曲がり、カフェで食後のアイスコーヒー。窓際に腰を下ろし、優雅な気分で街を眺める。「Hometown Gelato & Coffee」は可愛い店内だった。ジェラードも美味いし、ちょっと贅沢しすぎかな?斜め向かいには「オンロックユン」という老舗の有名な朝飯屋がある。実は最初、そこに行こうとしていたんだ。10人以上が並んでいたので即諦めたのだ。並ばない並ばない。ところが今は並んでいない。時間帯によるんだろうか、ズズズっとコーヒーを飲み干し席を立った。効き過ぎた冷房で冷えた体も、外に出ればいつも夏だ。右を見て、左を見て、俺はショッピングモールへ向かった。

【ルンピニー公園】「50バーツ食べ放題ぶっかけ飯」バンコクフードツアー

良い朝だった。明るく太陽の入るベッド、むくっと起き水を飲む。ベランダに出て街を見渡すと見慣れた光景で、お馴染みのバスが走り、車が行き来している。やはり、明らか…

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「旅はまだまだ続く~」

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