バンコクは2026年でございます
気がつけば1月も中旬、まったく季節感の無い中正月を迎え、同時にこの時期をバンコクで過ごすのも初めてだった。外国での年越しはインドのゴア以来のことで、特別な1日の雰囲気。
ゴアでの年末年始といえば、パーティーパーティの毎日。
カギの頃からの友達とスクーターを転がし、やれヒルトップだなんだとフルパワーだったのを思い出す。おじさん(実際にはお兄さん)になった今、年末年始は家でゆっくり、のんびりと過ごすのが当たり前になった。日本なら仕事終わりに鍋でも囲んで、家に帰ればゴロゴロと、あったかい緑茶でも飲んでほっこり、そんな数日間なのである。
俺は新年のしんとした空気感が好きだ。街は静かで、どことなく陽の雰囲気でもって新鮮味を感じれる。
ここバンコクでも、俺の住んでいるエリアでは交通量も減り、暖かく穏やかではあるが、一年の中では最も涼しい、過ごしやすく静かな数日間だった。暮らしはいつもと変わらず、朝起きると歯磨きをしながらコーヒーを入れる。
軽めの一本を巻きベランダへ。
そしてタイ語の勉強。
最近は勉強の時、良い感じに集中できるCBDを好んで吸っている。学校のある日は吸わないが、毎日がこんなルーティンで回っている。日に日に難しくなる勉強に時間の大部分を割き、ブログに頭が回らない俺。そういえば、ガキの頃は勉強机に座り教科書を開くと、眠くなるか、熱が出るタイプだった。
急に「英語が話せなければ辻褄が合わない!」と一念発起したのは2021年頃だったと思う。
それからは"本能のめんどくさがりVS鉄の自己規律"
「毎日5分だけでも!」と戦いである。当時、鉄の自己規律は期待のルーキー。勝者のメンタリティを育む必要があった。「それはやがて黄金の精神となるのだ!」と思いたい毎日に、成長しているか分からないほどの小さな一歩。しかし勉強を始めて4年が過ぎたあたりから格段に慣れている事に気がついた。
2025年、9月から勉強はタイ語に変わり「3ヶ国語話せたらかっこいいじゃん!」と、ど真ん中の理由をぶら下げている。
ん~、ガキの頃から勉強してたら、天才少年爆誕していたのでは?と3秒後悔した。
「太陽と風と」
初詣はお昼頃、家から近いお寺に行った。入り口では太った犬が、気持ち良さそうに昼寝をしていた。人も多くなく、金色に輝く仏像の前、感謝の2026年。よろしくお願いしますと挨拶をし幸先がよかった。チャオプラヤーも相変わらず、茶色の水が流れていた。天気も良いし、日陰は涼しく散歩が気持ちよかった。おばちゃんがやってる屋台飯屋でカオパット(炒飯)を食べて、「韓国人?どこから来たの?」なんて聞かれ、「日本人です。近くに住んでます」なんて答える。



俺の住んでいるエリアでは土日や祝日はとても静かで、近くの市場もやっていない。度々、昼飯を作るのが面倒な時はバスに乗り、近場の繁華街へ出るのだ。
バスの駅と電車の駅を繋ぐ歩道橋には、いつも盲目の宝くじ売りのおっちゃんがいる。そしていつものように昼寝をしている。薄手のアタッシュケースに肘をかけ、並ぶ宝くじを守るように。
いつかここで宝くじ買ってもいいな、と通るたびに思っている。
階段を降りてサラデーン方面、休みのララーイサップ市場を抜けて大通り、シーロムまで歩いた。去年オープンしたセントラルパークへ初めて行った。地下へ降りフードコートを見て回る。1階も合わせて飯屋が多く、土日の昼飯に丁度いい雰囲気である。

最近ハマっているカオクルックガピを見つけて注文。ガピと呼ばれるエビペーストが香るご飯、周りには野菜や錦糸卵、干しエビ、チリなど。日本で言うとちらし寿司のような、見た目も良い庶民の味だ。
なんだか食べてばかりである。
セントラルパークの売りは3階くらいから屋上にかけて、見晴らしの良い庭園が散歩コースのようになっている。いい写真スポットである。目の前にはルンピニー公園、緑が多く都会のオアシスってやつ?携帯はしまってゆっくりと歩いた。

俺はバンコクに来てから、イヤホンをつけるのを完全にやめた。この街の音を聞いて歩きたいのだ。ローカルの話す早口のタイ語、大きな笑い声、観光客、英語、中国語、韓国語。車やバスの排気音が耳に入る。五感全てで旅を感じる。とはいえ、旅先で聞いた音楽や匂いが、思い出として残る事も知っている。昔はバスの移動中にブルーノマーズ聴いてたな、とか。オーストラリアのクーランガッタでは、FishmansのいかれたBaby。向こうで出会った日本人に教えてもらってよく聴いてたな。
初めての旅で行ったニンビンでは「太陽と風のダンス」をひたすらに読んでいたし、今でも俺のバイブルだ。こういう匂いや音、なにかとリンクして思い出がふと頭の中で映像となる。今日の出来事もいつか、急に思い出したりするのかな。
そう思うと、なんだか今日も良い1日である。
さて、帰ってタイ語の勉強でもするかな。
「旅はまだまだ続く~」

