バンコクからアユタヤ1DayTrip[古都アユタヤを歩く]

殆ど寝るしかない効きすぎた冷房の中でバスに揺れられていた。プーケットからバンコク。去年の8月最後に泊まった42GuestHouseに戻ってきた。都会だ。ここはラマ9で駅前にはショッピングモール、ゲストハウス前は屋台街になっていて食堂も多い。部屋に窓が無いのが難点だが、便利で住み良い環境が整っている。大道りを渡るとジョッドフェアーズナイトマーケット(JODD FAIRS)もある。若い子、観光客を中心にいつも賑わっている。

シャワーを浴び、屋上でジョイントを吸った。腹が減ってヤバい事になっていたが、まずは溜まっていた洗濯物を近くのランドリーで、全自動マシンにぶっこむ。洗剤などは自動、洗い終わりを待つだけで楽だ。その足で近くのパッタイ屋で昼飯を食った。安定、安心、お馴染みの味。ん~食い足りない。終わる頃ランドリーへ戻り次は乾燥機。40分、ランドリーでボーっとしていた。こういう時の為に、旅をするときは小説を何冊か持って来る事が多いのだが、今回は1冊だけ。さくらももこの旅エッセイ。プーケットで読み終わりホテルの寄付してきた。外のストリート、行きかう人を眺める。

今夜はひょんなタイミングで予定ができた。プーケットで会えなかったマダムとJODD FAIRSで飯を食う約束をしたのだ。

夜、ゲストハウスを出るとムワっとバンコクの暑い風が通り過ぎた。飯時でやたら人が多い。もちろんJODD FAIRSも凄い人。祭りでもやってるの?と思うほど。WI-FIが無い場所ではメッセージができない俺。フリーシムだからコッチで買ってもよかったが、めんどくさくて二の次にしていた。マダムとはゲート近くで待ち合わせをしていて迷うことなく直ぐに分かった「Hi nice to meet you」って感じだった。ちょこちょこ連絡を取っていたから初めましてだけど、初めましてな感じはしなかった。

とりあえず喉がカラカラな俺はフルーツスムージーを買った。少しマーケット内を歩く。「人多すぎるからアタイの知ってるイーサン料理屋行こうよ」と彼女が言うので流れに身を任せ、ついて行く事にした。警戒心が無いと言ったらウソになるけど、良いオーラを持っていて、GoodVibesとでも言うのかな。悪い奴には見えなかった。

むしろとんでもなく良い奴でアゲキャラだった。

連れて行って貰ったレストランはローカルな場所、雰囲気。飯も美味く、久しぶりにビールも飲んでホロ酔いだった。その上に御馳走になってしまった「コープンカップ!!」良い夜だな~なんて思っていると後日、車でアユタヤに連れて行ってくれる事になった。神様か?優しすぎる。今でも感謝感謝で、微笑みの国タイ。より一層大好きになった。

旅先での出会いは本当にいつも驚かされる。毎回「うわっラッキーだ!!」みたいな事が多く、旅に魅了されている理由のひとつでもある。とにかく良い出会いが多い。コープンカップが止まらない。

朝、太陽はすでに元気いっぱい。俺はアユタヤに向かう車の中。助手席で優雅にコーヒーを飲みながら、少しハイな状態で流れる景色を見ていた。バンコクからは1時間半程。古都アユタヤの存在は知っていたが、行くのは今回が初めて。遠くにパゴダが見えてきた。大きなホテルを横目に「ここは幽霊が出るよ」とマダムが言うので「古都は人いっぱい死んでるからだな」と言ったら「どこでもね、また馬鹿な事言って」と笑われた。でも古都は世界中そんな噂が絶えないだろ?なぜ古都にはお化けが出るのか。

昼飯はローカルの人気店。まず安い。そして安い。ヌードルに豚の串焼きに、どれも美味しい。俺、毎日タイ料理でも全然飽きないんだよな。むしろ食べたいまである。食べ物が合う場所は旅をしていてノーストレス。タイ料理ってなんでこんな美味いのだろう。ただ、暑さにやられて食欲低下する事はよくあること。もちろん今日もあちー。

マダムは仕事があるのでカフェでパソコンと睨めっこ。俺は好きに遺跡を見て、散歩して観光して。のんびりと過ごした。実際には暑すぎてカフェに避難したりと数多くある遺跡の中、近くを見ただけだった。仕事の合間にアユタヤ日本人村跡地、今はミュージアムになっていて当時の感じを見れる場所に行った。サムライが傭兵をやっていて、他にもヨーロッパ人の村があったりと多国籍、ダイバーシティーだったみたいだ。親近感がわく。俺のタイ好きは前世タイに住んでいたからかも?なんて思ったり。昔からタイと日本は仲良しだ。

大きなブッダのお寺では旅の安全を祈り、できるだけ長く、むしろタイで一生を過ごしたいと祈った。これは切実で、日本社会で生きていく自信がない。日本からの脱出、貧乏から抜け出す一歩としてもブログをやっている俺。前向きに頑張らないとな、なんて思っていると「賽銭箱に~100円玉なげると~釣り銭出てくる人生がいいと~♪♪」つよしの歌が頭の中で流れた。

夕方にはお祭り的な、ナイトマーケットがやっていた。ムエタイ?古風な戦うショーなどもやっていた。屋台もいっぱい、パゴダを見ながらストリートフードを食べた。人はそこまで多くない感じ。雰囲気は良い。遺跡はライトアップされて幻想的だ。暑さも和らぎ、夜風に吹かれてアユタヤを後にした。

静かな遺跡の街、数日滞在してのんびりするのも良いかもしれないと思った。

「旅はまだまだ続く~」

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