早朝のクロントーイ市場を歩く「飯・飯・飯」24時間眠らないこれぞ昔ながらのタラート【バンコク・マーケット早朝編】
クロントーイ。タイ最大のスラム街がある地域。
クロントーイ市場は昔ながら、これぞ東南アジアのタラート(市場)、そんな雰囲気の場所だ。広さはサッカーコート30面くらいあるらしい。迷子になる広さ。
ウエットマーケットなんて呼ばれ方もする。床がいつも濡れているからなのだけれど、こういう場所は少なくなり、綺麗な市場が増え、将来的にはここも変わっていくのかもしれない。
「食」
食べる事は生きる事、鶏は生きたままケージの中、活きの良いナマズは売り場から跳ねて地面に落ちた。エビはスーパーより安いっぽい。野菜も肉も大量に買うと値引きがある。
赤いパラソルは陽射しを遮るのに優秀だ。肉が干からびないように、パラソルの下の肉は光の加減で赤く見えた。生き物の臭いを感じる。24時間眠らないクロントーイ市場、日本では見れない光景だろう。
今回は早朝の市場を歩いた。早朝はお坊さんも多くタンブンもできる。簡単に言うとタンブンとは徳を積む事。例えば、タイでは朝早い時間、托鉢を持つお坊さんを見る事が多い。屋台飯を買ってお坊さんの持つ壺に捧げ物として渡す、するとお坊さんがマントラを唱えてくれる。俺も何度か屋台弁当を渡した事がある「あなたに御加護を」なんて言われている気がした。仏教の教え、タイでは普通の事でよく見る光景なのだ。もちろん社会的に弱い立場の人への寄付やサポート、お寺でのお賽銭、単純に良い事しようぜ!みたいなのもタンブンと言える。タンブン用のセットなんかもあって聖水ふってもらったり、貰った水を木に返したり。ここは微笑みの国、タイ。
クロントーイ市場はミャンマーコミュニティが強いらしい。ミャンマーフードやレストランもあり、手作りのおかず、お惣菜屋などバラエティ豊富。朝ごはんと昼ごはん、美味そうな飯は買っていこう。招き猫な看板猫を横目に市場を探検。美味そうなカレー、「アオアンニーカップ!」久しぶりにカレーも良いな。「これ一つ下さい」こと、アオアンニーカップを使い倒し、歩く歩く。サモサ、野菜炒め、煮物、弁当。全部食いたい。地味に美味いのは乾き物、スルメなんかは最高だ。
肉などは夜中が新鮮と聞いた。時間帯により入荷するものが違うので、1日の中で色んな顔が見れる。24時間ノンストップで稼働し続けるクロントーイは真の「タフネス」マーケットだ。働いている人達もなんとなくワイルドに見えてきた。本当に今どき珍しい、ユニークでレアで貴重な文化的財産だと思います。
野菜の種類も豊富、カット野菜やピクルス、タイのおしんこ、フルーツ、何でもあると言っても過言ではない。「あ、これソムタムタイに入ってるやつだ」「モーニンググローリーと白菜よく見るな」とか。豚の顔は丸焼きかな?でかい鍋で大量に作られたお惣菜屋の前、「どれ美味そうかな~?」と迷っては止まり迷っては止まり、クロントーイは広い、戻るという選択肢はない。気になったら買う、少し多めにとりあえず買う。ここではそれが上手くいく。
新鮮そうな鶏が1匹丸ごと置かれた台、こういうのがカオマンガイになるのだろう。猫も寝ているし。隙ついて食べたりしないのかな?スーパーで売られているようなカットされ使うのが楽な状態の肉もある。
「ついに見つけた!」ビリヤニ弁当即お買い上げ。ここ数日ビリヤニの口だった俺、念願の一品に思わず「あ”ッつ」と声にならない声が漏れた。こんなに嬉しいことはない。
あ、ゆで卵とじゃがいものカレーも。
今日はカレー系多めの選択。ミャンマーフードってカレー多いのかな?
今回は朝方に来たが、「夜、夜中もおすすめ」と噂のクロントーイ市場。夜専門の飯屋は深夜食堂みたいで興奮する。タイ観光のメインとも言っていいタラート。ナイトマーケットでの食べ歩き、グルメ旅行、フードツアーが好きな人には一度足を運んで欲しい。昔ながらの「ザ・市場」を感じれるのは、もしかしたら、「昔はこんな市場があった」と言われるようになるかも知れない。
早朝のクロントーイ市場から
「旅はまだまだ続く~」
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