はじめてのタイで乱痴気騒ぎ
2009年、初めてタイに行った。
目的はもちろんパンガン島。フルムーンパーティー。
満月の夜、世界中から旅行者が集まるパーティーがあると聞いて1週間の休みを取った。先輩のノセくんと、幼馴染のくんくんで3人旅だ。
夕方、バンコクのカオサンストリートに到着した。バックパッカーの聖地と呼ばれ騒がしくも良い雰囲気でテンションが上がる。
当時は21歳。
俺が詳しくないだけなのもあるがネット情報もそこまで強くなかった気がする。地球の歩き方を持って行った記憶があり、夜カオサンから出るバスでパンガン島へ向かう手筈だ。
まずは腹ごしらえだ。初めてのシンハビールに本場のタイ料理、箸が進む。たらふく食って酔っ払ってバスでは寝て行こうと思っていた。着くのは朝だと聞いていたからだ。
船乗り場から、フェリーでサムイ島、タオ島経由でパンガン島へ。
ノセくんはタオ島でダイビングのライセンスを取るみたいなのでフルムーンパーティー当日にパンガン島で待ち合わせする事になった。
俺らはパンガン島をバイクで冒険する事にした。
1泊はハードリン。バイクを北へ走らせる。思った以上に広い島でちょこちょこ迷ったが、レゲエバーを発見し20gのブッダスティックをゲットした。マッシュルームもあるって事なのでノセくんと合流したら買いに行こうと思った。
2日間はボートで行く湾のバンガローに泊まる事にした。詳しい場所は分からない。バンガローを見つけたのはくんくんだ。
ハードリンとは違い、全然人がいないバンガローとプライベートビーチ。とにかくチルするには良い感じ。こんなに癒される場所がありパーティーもある島とは、、、震える。
パーティー当日ハードリンまでボートで向かう。ノセくんともすぐに会え、飯でも食いながらまずはゆっくりする事にした。ここら辺は人がいっぱい居て、すでにお祭り状態なのだが、パーティーは朝までと長いのだ。
乱痴気騒ぎとはこの事。2人とも早々とはぐれた。酒はバケツで売ってるし、ビーチは説明つかない状態だ。
少し休もうとビーチを歩いていると、くんくんと再会。「マジックマッシュルームシェイクが飲めるBARあるっぽくて、このヨーロピアンと行くから行こーぜ」なんだここは。楽しすぎて錯乱しないか不安だとも思った。
フルパワーで踊り狂った。
朝になりどっと疲れが襲う。どこに居たのかノセくんも揃い3人でビーチに座った。そろそろ帰る?妙なテンションだった。
ボートでバンガローに戻り速攻でパッキング済ましてまた移動。バンコク戻るときに楽だろって事でフェリーの船着場近くに宿を決めて一泊する事にした。明日の昼頃バンコクへ帰る。
フェリーに乗り島を離れる時は寂しかった。気の済むまで遊びたかった。また来よう。
夜バンコクへ着いた。日本へのフライトは朝方。最後はカオサンで遊ぶ事にした。バックパックはゲストハウスに預かってもらい夜の街へ。その前に最後の一本吸っときますか?
路地裏でチルしてる所にお巡りさんが来て、、、、、、迂闊だった。いや、なんてバカだったんだ。都会で堂々と、よく考えれば分かるもんだが頭の中が夏だった。
留置所に入れられ不安な3人組。ごめんよ。明日って言うかもうあと数時間後にフライトなんですよ。お金払うから出して?ね?Ahn?
「ok.ok.なんで外でマリファナ吸ったんだ?吸うならホテルで吸わないとタイでは逮捕されるの知らなかったのか?お前ら1人5万円払いな。そしたらフリーだ」
微笑みの国タイ。
イエーイ。ラッキー。お巡りさんとATMへ行きお金を下ろして無事に釈放された。
タクシーで空港へ向かう途中「マジで良かった」俺らは口々に感謝した。人生とは感謝する事と改めて学んだ。初めてのタイ旅行は記憶に残る素晴らしいものだった。
俺はあれから4回タイヘ行ってる。