ナンリンチー通りを歩く。バンコク、ローカルな暮らしの中で。

『観光地じゃないバンコクへ』

ここはバンコクのナンリンチー通り。北上すればサトーン、サラデーン方面。イェンアカート通りを使えばルンピニー方面へ出ることができる。ルンピニー方面には安宿も多く、飯屋からマッサージ屋にガンジャ屋と、徒歩圏内になんでもある。観光にも便利なエリアだ。昼間からのんびりと、ビール片手にサバーイサバーイなオヤジをよく見かける。

ナンリンチー通りまでくると、電車の駅は遠く、バスかバイタクが便利である。ビジネス街一歩手前で交通量も多いのだが、グッとローカル感が強くなり、観光地じゃない、バンコクの日常が広がっている。

通りには、リオレジデンスという古いホテルが一軒ある。

小さなタラートで大盛りの昼飯「Nang Linchi Wet Market」

タイでは市場をタラートと呼ぶ。タイでの暮らしに欠かせない庶民の台所だ。セブンイレブン前で小さな屋台が数軒やっていた。10店舗無いくらいかな。クイッティアオ屋が多く、あとは定番のガパオやソムタムなどなど。

今日の俺は絶対に米の口。少し悩み、炒飯、ソムタム。セブンイレブンで飲み物を買った。大きなガレージのように、セブンイレブンの隣は卓と椅子が置かれて食事スペースになっている。

炒飯はカオパットロットファイのようだった。漢字で書くと鉄道炒飯。かっこいい四字熟語だよな。もともと、電車内の食堂で食べられていた炒飯のスタイル。懐かしく、旅の味だと聞いている。濃い黒色の醤油を使うのが特徴だ。この醤油、想像以上に黒い。90年代まで、電車内で食べることができたとの情報も今は失われた幻の炒飯である。

街の台湾料理屋「Yong He Dou Jiang Soy Milk」

レストランとタラートは明確な違いがある。それは、冷房が効いていて涼しいということ。

俺って餃子は完全に水餃子派なんだよな。もうね、圧倒的に水餃子が好き。たっぷりの酢醤油、これこれ。ワンプレートの飯は、鶏肉焼いたのと、野菜炒めや煮卵がついてボリューミーだった。醤油系の味付けは日本人好みだよな。台湾行ったことないけど、本場の味に違いない。店名にもあるソイミルク、美容にも良いと聞く。キンキンに冷えて喉越しがよかった。まるでビールのような感想も本当にそうなのだから仕方がない。

お腹もお肌も潤い、ひとつ綺麗になったような気がする。

ちょいと休憩、ショッピングモール「Market Place Nanglinchee」

ちょうど、ナンリンチー通りの真ん中くらいにあるコンパクトな街のショッピングモール。カフェやレストラン、二四時間営業のTopsがある。ここら辺に住んでいる人はモール内のジムで体を動かし、帰りには飯でも食って帰るのだろう。良いよな〜。理想の健康生活じゃん。モールは綺麗で外ベンチもあり、休憩するのに丁度いい。

DANK Cannabis Club (Sathorn Rama 3) weed dispensary& co-working space

おしゃれな小物がいい雰囲気のディスペンサリー。値段設定はバンコク繁華街での標準的な価格。600バーツくらいの良い品を置いている。眠くならない系のサティバ。なにか作業するのに集中できるような品種が欲しかったのだが、PaveRuntzという眠くなる系の品種を買ってしまった。匂いが好みだったんだよな。ランツ系、好きな品種である。スーパーブーフと迷ったけど吸ったことないのを選んだのだ。無限に品種が増えていく近年、もうよく分からないことになっている。

KUSHIES CANNABIS SHOP & Delivery - BANGKOK (ร้านกัญชา)

街の小さなディスペンサリー。平均価格は500バーツほど。 2グラム買うと1グラムおまけなどのサービスが嬉しい。なんと、5グラムでは5グラムおまけがついてくる。半額じゃないか。まぁ、いつでも来れるから冷静に。とりあえずプロモーション価格で1グラム350バーツだったSnowmanを買った。「五個なら六個おまけするよ〜」「ん〜さすがに多いな〜、二個で」

店員さんは流暢な英語で親切にしてくれた。この前も日本人来たな〜なんて言っていた。店を出てしばらく歩いていると、うわっ、アイスコーヒー、店に忘れちまった。急に思い出した衝撃の事実。買ったばかりのアイスコーヒー。道であたふたするオジさん。あぁ、戻るのもめんどくさい。戻るのはちょっとかっこ悪い。ちぇっ。まだ三口くらいしか飲んでないのに。シラフなのにトホホである。

このスノーマン。帰ってから吸ってみると甘みの中に酸味、さらにスパイシーな大地のニュアンス。うまかった。少しの眠気、のんびり系品種のようだ。

七月末、ナンリンチー通りのディスペンサリーを最後に、全部で4グラムのガンジャは九月の末になった今も買い足していない。そう。いつでも吸える環境で逆にあまり吸っていないという現象が起きているのだ。最近、タイの首相が変わってディスペンサリーには追い風のようである。七月末では店内の喫煙ができなくなっていたが、いまはどうなのだろう。十月に入ったら一度確認しに行かないとだよな。次はCBDバッズが欲しい。聞く話によると、集中するのにもいいとか。タイ語の勉強も捗るのでは?と小さな期待をしている。

観光地ではない、日常を感じる旅。ローカルエリアからバンコク中心部へ、ナンリンチー通りは今日も賑やかに車が行き交う。

「旅はまだまだ続く〜」

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