プーケット「モンキーヒルに散歩に行ったら」Phuket monkey hill
田舎暮らしに別れを告げて、バス停でトムとだらだらと「でかいバス来たら捕まえよう」「だな~」なんて言いながら大通りを眺めている。ジャングルの家の前、大通りにはツーリストバスが数時間に一度通る。タイは長距離バスが多くバックパッカーの貴重な足だ。基本どこからでも乗れるし、どこでも降りれる。揺られる事1時間、プーケットのバスターミナルに着いた。うたた寝していた。ん~寝むい。
バスターミナルで宿を探す。基本はAgodaとブッキングドットコム。長期ならエアビーを使うことが多い。とりあえず、オールドタウンのスリープアットプーケットってホテルのツインルームを1週間おさえた。タクシーで直行。凄く綺麗で窓も大きい。ランドリーコーナーも付いてるし良い感じだ。「良いね~早速ジョイントでも巻きますか」「ディスペンサリーも行きてーなー」と俺。トムも愛用のボングを取り出しボコボコボコとリラックスモード。シャワーを浴び横になった。扇風機の風が気持ちいい。
トムは来週、お金が入るまでは金欠で大人しくしていると言っていた。「2週に一度お金が振り込まれるんだよね、国から」「え?」「ビコーズ、アイムサッドだからね」と。「え?」俺の英語はぶっ壊れてて理解力が乏しいから簡単に言ってくれてるんだけど、子供みたいなピュアな笑顔に言い方で完全にツボに入ってしまった。2人で笑い転げた。よっぽどの事じゃんね。
俺はと言うと、ソンテウでビーチに行ったり、朝はトムと散歩したり、相変わらずのんびりとプーケットの街を満喫していた。オールドタウンではナイトマーケットがあったり、中央市場の近く、薬局では格安のマリファナが売っていたりと旅人に優しい街。気に入ったぜプーケット。レオナルドディカプリオの「ザ・ビーチ」に出てくるホテルがあったり。フォトジェニックな街で、観光で来ている女の子は写真を撮りまくっている。みんなかわいいな~。
薬局で100バーツのジェラードを買ってみた。可もなく不可もなく。ちょっと弱いかな。味はめちゃくちゃ甘い。まさにデザート。「ハイクオリティーのジェラード吸いたいな」と思わせる甘い誘惑。「トムもすってみ?」「良いね~」
トムは「俺はインディカとかサティバとか良く分かんねーな」と言っていた。凄くハイか、あんまりハイじゃないか。それだけだと。まぁ一理ある。でも味は品種によって全然違うじゃんね。
トムとは去年、バンコクのゲストハウスで出会った。俺が屋上でジョイント吸ってたら話しかけられて、アメシスト?なんか宝石の原石を貰った。北欧に発掘しに行ってて「タイのマーケットでこれ売るんだ」って言っていた。「代わりにジョイント吸わせてくれって」そこから会う度にジョイントを回した。日本に帰ってからも、フェイスブックでやり取りをしていて仲良くなった。変わった奴で優しい奴。トルクメニスタンだか、どこかの国の大統領がミュージックビデオ出してて、イカれてる面白い国があるから行きたいんだと言っていた。お前も来るか?と。俺はタイ来たばっかだし、もちろん断ったが彼との旅も面白そうだ。
「明日の朝モンキーヒル行こうよ」ここから散歩がてら丁度いい場所にあるらしい。「俺ボング持っていくわ、サルとボング」とトム。俺は言われるがままついて行く事にした。彼は毎日ボングを吸ってからサンライズを見るのを日課にしている。彼のフェイバリットな時間らしい。何故か俺もその時間が好きになり、今でも早朝に目が覚める体になってしまった。習慣化とは恐ろしい。同時に毎朝感謝と共に目が覚める。不思議な時間帯。心が満たされるあの感覚。魔法のようだ。
オールドタウンから1時間くらい歩いたかな。道は歩きやすく、ふもとには売店。なつこい犬。お寺。トムはリュックにボングを、タオルに包んで大切に持ってきている。吸える場所、タイミングを探すイノセントな笑顔。足取りも軽快だ。
山を登って行くとサルがいるエリアがある。小さいサル、ベイビーサルは懐っこい。だが、あいつら人間の食い物狙ってバッグに手をかけてくる。巧妙に、後ろから。大人サルは警戒心が強く少し怖かった。山も意外なほどずっと続いている。俺らは歩いて、歩いて「これ以上登るのはやめよう」と下山した。「途中でチルしよーぜー」と言っていたが家族連れも多かった。ボングは目立ちすぎる。バカ丸出しだ。巻いて持ってきたジョイントをベンチに座り火をつけた。周りにはサル。足どり軽くと言いたいところだが、ブリっちまって体が重い。
トムは運良くチビサルと握手できた。野生だから怒らせないように、親が何処かで見ているはずだ。優しく優しく。大人サルに絡みに行った時はブチギレされていたからな。まったくワイルドなやつ。俺も呑気に動画撮っていたら、後ろからバッグをガッシーされて思わず「なんやねん」って関西弁出ちゃったからね。こいつら海賊だよ。
俺、初めて野生の猿と絡んで、いや、ここは良い散歩コースだったな。軽いハイキングみたいな。興奮しております。ホントに丁度いい距離感。帰りにストリートフード買ってホテルに戻った。日差しはピークを迎える。朝に出て正解だった。プーケットモンキーヒルはオススメできる。
プーケットのディスペンサリー情報はリアルタイムで書いていたけど、街歩きなどは書いてなかったので次の記事で「オールドタウン街歩き」やろうと思っています。
「旅はまだまだ続く~」
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