「タイ スピリットハウス(精霊の住む家)とは? |土地を守護する小さな祠」

タイを歩いていると、よく目にする小さな祠。まるで、ミニチュアのおもちゃの家。そこには、花輪やフルーツ、飲み物がそっと供えられている——。

それは、「精霊の家(スピリットハウス)」と呼ばれている。土地の精霊や神様が住むための家だ。タイでは古くから、土着の精霊信仰も根強く残っていてる。仏教、ヒンドゥー教などがミックスされ、共存しているのだ。

スピリットハウスが建てられる場所は、風水的に良い場所とされ、その土地を守護している。さらにはそこに住む人々に、平和、調和、繁栄、幸運などをもたらす。

「サーンチャオティー(ศาลเจ้าที่)」と「サーンプラプーム(ศาลพระภูมิ)」

そんな中で、小さなスピリットハウスを見てほしい。それは「サーンチャオティー」と呼ばれ、通常4本、または6本の柱を持つ精霊の家だ。ちょんとたたずんでいて、とても可愛くユニークだ。祠にはおじいさん、おばあさんなどの人形が並べられ、踊り子や天使もいる。造り手によって、祠の外装や色、動物が守護していたりとバライティ豊か。それともう一つ、一緒に置く場合には、サーンチャオティーより少し高い位置に配置され、一本柱のスピリットハウス「サーンプラプーム」がある。とはいえ、サーンチャオティーもサーンプラプームもよく似ている。

ブラフマーのスピリットハウスではよく動物を見るイメージだ。象に虎、シマウマなど。鶏の置物、ナムチョーとラムルアイがお気に入り。金運や幸運を象徴している。お供物や置物は、市場などで手に入れる事ができる。よく見るお供物は花輪、フルーツ、そしてやたらと目をひくファンタの赤。

スピリットハウスの前、今日も誰かが、手を合わせている。暮らしに溶け込み、生活の一部になっている。人々は花を飾り、お供えをしている。古から住む土地の精霊、神様や自然への感謝の心が、目に見えないエネルギーとなって、この土地の豊かさを生んでいるのかもしれない。

きっと、目に見えるものだけで世界はできていないのだ。

今度、スピリットハウスを見かけたら、あなたもそっと心の中で「ありがとう」って言ってみてね。もしかしたら、もう少し歩いたその先に、何かいいことが待っているかもしれません。

「旅はまだまだ続く~」

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