「スラーターニー、鉄道駅エリア、プラチュワップキーリーカン|タイ南部ぶらり旅」

クラビバスターミナルに着くとすぐに出発するスラーターニー行きのバスがあった。ささっとトイレを済まし、売店でカオニャオとチキンの軽食を買いミニバスに乗り込んだ。スラーターニーまでの料金は300バーツだった。思ったより高かったな~。これから、タイを西から東へ横断する。「眺めが良さそう」と思い、前の座席に座った。「走行中はシートベルトを着用してください」のステッカーが貼ってある。このバス、前は日本で使われてたやつかな?最後に、4人家族の観光客が乗り込み、バスは出発した。

まるでパオズ山、恐竜が出てきそうな雰囲気がクラビにはある。ジャングルでしか生えてなさそうな植物、多くの岩山、赤土。ずっと小雨が降っていて霧がかっている。街から街、綺麗な道路を走る、バスの車窓から見える景色はワイルドだ。

景色は岩山から、だんだん山へと変わった。広大な土地、ぽつぽつと家があり、農場が続く。バスの前をリスが横切った。一瞬ゆるむアクセル、踏まなかったようだが、ドキッとした。ふぅ。道路標識はスラーターニーまで79キロ、あと半分ほどの道のりだ。

うとうとしていたら、スラーターニーのダウンタウン、バスターミナルに着いた。場所は「The Kaset 2 Market」ターピー川方面へ、道路を渡るともう一つ、同じ名前でカセート市場がある。ここら辺はローカル市場と、バスやロットゥー乗り場がある。スラーターニー中心地はコンパクトで本当に便利、近くのAmazonカフェに行きアイスアメリカーノ。Wi-Fi使いたかったのに、全然接続できないや。しかたがねぇ、前に泊まったゲストハウスが近い、そこのWi-Fi使ってGrabタクシー呼ぼう。

「スラーターニー鉄道駅」

荷物を置き、一本巻いてから外に出た、ここはスラーターニーの鉄道駅エリア。もちろん初めてきた。宿「Queen Hotel」は綺麗で広々、駅近。

ホテル脇のスペースで一服した。さて、散歩に出よう。今年の3月にスラーターニーのダウンタウンで5泊した。街は広いが、中心地には市場や飯場がコンパクトにまとまっていて住みやすかった。鉄道駅エリアもまた、市場やナイトマーケット、食堂などが駅近辺に密集している為に便利である。「沈没」そんな旅のスタイルに合っている町だだろう。あぁ、若かったら平気で半月とか居たに違いない。

ホテルからは歩いて2分、鉄道駅で次の日の9時出発、プラチュワップキーリーカン行きのチケットを買った。380バーツだった。タイで初めての電車旅だ。駅には歩道橋があった。線路を越えて川側へ行けるように。川沿いにも市場、ナイトマーケットがあり、のんびりとした空気感で、川を見ながらほっこりもできそうな感じだった。ただ、ここへ来るための歩道橋、あれは体重制限などあるのだろうか。作りが、チープに感じるのは俺だけなのか、所々、錆で穴も空いている。なんというか、こう、怖いのだ。昭和な雑居ビルの非常階段のようだ。歩くとカンッカンッカンッカンッとなるような、薄い鉄板の上、長い距離安心して歩けますか?正直、カイジの鉄骨渡り思い出しました。

無事にホテル側へ戻って来れた俺、プンピン公園沿いから夜市を散歩した。この通りの「Top Cannabis」というディスペンサリー、まさに価格破壊、悪魔的安さ、20バーツとか35バーツ、高くても1g/60バーツで売っているのだ。体に悪い物が入っていなくて健康的に育っているのなら優良店だろう。35バーツのStrawberryAppleを買ってみた。クラビで買ったガンジャでひとつ、良くないのがあって警戒している。やはり、ガンジャは安心安全であって欲しい。

ホテルに戻ってから安いガンジャを吸ってみた。美味いか?と聞かれれば、ん~不味くはなく、頭が痛くなる訳でもなく、まぁ安いからね、この価格は凄いと言える。

「鉄道で行く、スラーターニーからプラチュワップキーリーカン」

ここはスラーターニー鉄道駅、「このチケットはなん番線ですか?」と、前日に買ったチケットをインフォメーションで見せた。「プラットフォームNo.3」すでに電車が来ていた。昭和な面持ちでかっこいい電車だった。おっ、2両編成、「ん〜意外と短いな」なんて思っていると、連結作業が始まり、4両に増えた。

売店でガパオとバナナを一本買った。50バーツ、電車の旅に駅弁は必須。駅弁が食べたくて電車に乗る、そこまで言っていいかもしれない。出発前の忙しいホーム、タンクに水を入れる作業員、屋根の上でもなにやら点検をしている。車内清掃、アナウンスも鳴る。しばらくして車内へ、チケットにはCarナンバーが記載されている。車両番号の事で、俺はCar2だった。エアコンの効いた快適な車両だった。

……ポーーーーッ!!と音が鳴り、動き出した。これ以上ない出発の合図に、内心はしゃいでいる。ゆっくりと駅を出て、ターピー川を越えると、徐々にスピードが上がった。線路沿いには牛がいた。

その後も、牛は多かった。かわいいやつらだ。線路沿いは農場になってるんだな。南国の田舎風景に癒され、レトロで小さな駅に着くと、新しい乗客が乗ってくる。今、まさに“世界の車窓から”をやっています。電車内ではカップヌードルや弁当、水も買える。たまに来る車内販売、スナックまである。いいね。

次回、プラチュワップキーリーカン編

「旅はまだまだ続く~」

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