スティサン、ホワイクワンを散歩「1日食べ歩きツアー」バックパッカーライフスタイル

目が覚めると9時だった。起きるのには1番良い時間だ。遅過ぎず、早過ぎず、完璧で調和のとれた朝、そう、人は言う「黄金の9時」と。

いらない部分はワイルドに千切ります

いつものようベランダに出た、椅子に座る。シュッと巻いてはジョイントに火をつける。すぅ〜。ふぃ〜~。「バンコクよ!私は帰って来た!」と、ここまではいつもの日常だった。世界が俺を祝福していた。少しダラダラしてから部屋に戻った。

ソファに座ると同時に不思議な事が起こった。それは奇跡と呼ぶにはあまりにも、しかし真理なのかもしれない。全く記憶には無いのだが、何か暖かく包み込まれるような感覚だった。そして目を開け時計を見ると40分、時間が進んでいたのだ。体感は一瞬、過去、現在、未来が重なり時空が歪んだのだ。はじめは訳が分からなかったが、正式に2度寝をしたのだろう。1週間の旅も4日目、完全にサバーイサバーイのライフスタイルでタイ時間に体が合ってきたようだ。コーヒーを入れ、いっぷく。シャワーを浴びて、ちゃちゃっと準備をしたならば、今日の探歩はMRTスティサンとホワイクワン。ワクワクが止まらない。

先ずは昼メシ食わなきゃ始まらねぇって言うもんでSutthisan MRT Station สถานีรถไฟฟ้าใต้ดินสุทธิสาร(スティサン)駅近くのタイベトナム料理屋さんへ。

春巻きとカノムジーン。野菜沢山で嬉しい優しい健康的。いつも思うけどタイは野菜の味が力強くてうまい。種類も多いし、気軽だし、食の豊かさは国の豊かさ、フルーツも屋台で安く食えるしさ、私の幸せ指数は今53万でございます。ほっほっほ。

巻く、巻く、春巻きを巻く。巻いては食う。永遠に食べ続けられると脳が錯覚する魔法のハーブ、ミント。一緒に巻くか巻かないかで大きく変わる爽快感。さっぱりと良い香りが鼻を抜ける。腹も膨れて「カフェでひと息いれっか」とオレンジコーヒー。

もし、あなたがコーヒー好きでオレンジコーヒーを飲んだ事が無いとしたら、視野が狭いと言わざるを得ない。神が与えし絶対不可欠栄養素、ビタミンが加わりウルトラC、タイの暑さを乗り越えるこれが「答え」

Google mapsで見ると近くにタラート(市場)がいっぱい。

手始めにスティサン駅裏の狭い道、「隠れているのかな?」なマーケットは日差しをカットするような作りになっている。ここはムアンタイパトラ市場 (ตลาดนัดเมืองไทยภัทร)「今日は休みっぽいな~」数軒の店が開いているだけで静かなソイ。タイでは細い通りをSoi(ソイ)と呼ぶ。奥に抜けるとそこでビッグサプライズ、やっているではないか!活気あふれるタラートが!屋台飯はもちろん、生活用品に野菜や魚、規模は大きくないが正に楽園。軽いスナックを食べ歩き。

ここら辺に宿を取るのも良さそうな雰囲気。店前で餌待ちのサバーイ犬、まったくのんびりと平和な午後だ。大通りに戻りスティサンからホワイクワンへ、ただ真っ直ぐと歩いて15分~20分くらいだろうか、遠くはない。ここらのエリアは大型のソープが多く、すけべ野郎がナイトライフを、いや、明るいうちから鼻の下を伸ばしてやって来る。マッサージパーラーと呼ばれ派手で目立つ看板が分かりやすい。

キアットトンチャ市場、ホワイクアン市場、辉煌夜市を散歩した。昭和なアパートの周りに市場が広がり入り組んでいた。美味そうな屋台、青空レストラン、フレッシュな食材、服、ローカル感が強く良い雰囲気。こういう場所の散歩がたまらない。途中で「そいえば2年前もここら辺来たな」と思い出した。その時は軽く散歩しただけで細かくは見ていない。あれから毎年タイを旅しているからね。あの頃より知識も増え、見え方も変わっている。「ふむふむ、これは良い物だ」だとか、「相場より安いんじゃないか?」だとか。そして「もうタイには長いこと住んでいるんだぜっ?」って顔して歩くようにしている。

途中、屋台の焼き鳥をつまんで小休憩、また歩く。

なんともタイらしい攻めたケーキ

夜ごはんはママヌードル。ムーデン(豚つくね)やムークロップ(クリスピーポーク)具沢山のインスタントラーメンでスープはトムヤムクン。タイを代表するB級グルメ。

このスタイルで有名なのはジェーオーというレストランで長蛇の列、ワンピースに出てくる海上レストランバラティエにも似たストロングスタイルな雰囲気で絶品。一瞬で卓の会計を弾き出すプロがいたり、オーナーの女将さんも含めキャラ濃いめ。とにかく強そうなのが良い。

徒歩で10分ちょいのザストリートラチャダーまで散歩は続く。ワンラチャダーのナイトマーケットにも足を運んだ。Rama9のジョッドフェアーズと同じナイトマーケットで若者に人気。ロティをぱくついて、タイの屋台文化は最高だという事で今日は良く歩いた。体感は20キロくらい歩いた感じがしたけれど、11キロくらいだった。

寝る前にステッカーのデザインを描き始めたら。あっという間に4時。もう朝が近い。「寝なければ」とシャワーをサクッと浴びてベッドに横になった。ドンムアンで買ったガンジャは集中するのにいい品種なのかもしれない。ほぼほぼイメージは出来上がった。

そして出来上がった絵がこちら。

NangKwak

タイのNang Kwak(ナンクワック)と呼ばれる精霊、女神のモチーフで幸運、繁栄、商売繁盛。日本で言うと招き猫的な立ち位置で、店先に置かれているのをよく見る。

ちょい!フォローしとけば?