観光客ゼロ!?本当に美味い“バンコクローカルレストラン”3選を紹介
SNSで見るバンコクといえば、派手なナイトマーケットやインスタ映えのレストラン。
でも、本当にうまい飯は、地元の兄ちゃんたちがTシャツ一枚でビール飲んでるような路地裏にある。
バイクや車が通り抜ける道端で、立ちのぼる東南アジアの香り。冷たいビールと一緒にかき込むローカル飯は、旅の疲れをじんわり溶かしてくれる。とはいえとはいえ、俺は酒を飲まないので雰囲気で話している。
今回は、そんな“観光客ゼロ!?”のローカルレストランを3軒紹介。アクセスはちょっと不便、でもその先には、本物のバンコクの味と空気が待っている。
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[店名]
【เจ๊ณี ข้าวต้มแปดริ้ว รามคำแหง19/1】
エリア:ラームカムヘーン
レストランの名前はジェニーカオトム。
今回ここで素晴らしいサービスを受けた。
ここでは冷たい飲み物をタンブラーで出している。氷は溶けづらく、カップの結露でテーブルが濡れることもない。まさにタイの暑さが生んだ、地味だけど嬉しい気配り。
普通のプラカップだとすぐに卓がびしゃびしゃになるけど、これはありがたかった。いつも水筒を持ち歩いているからね。


場所はラームカムヘーン大学のすぐ近く。YouTubeのナショナルジオグラフィック、24 Hour Thai Street Food Challenge in Bangkokで紹介された有名なストリートレストランだ。
オーナーはキャラの強いおばちゃんで話好き。とてもフレンドリーだった。彼女はここで14年間商売をしている。笑いあり、涙ありで長年この通りを見てきた。昔は映画館があったりと、今より人で賑わっていたとか。
これは彼女談。凄い売るのに利益が全然出ない、そんな時があったらしい。息子が利益の計算を細かくしたら、月に100本のビールが謎に消えていた…ざわざわざわ。これは??
もちろん犯人は彼女。「飲み過ぎだろ!!」と。酒豪でパワフル。そしてタフネス。店は夕方4時から深夜2時。客がいれば朝方まで、料理は出ないが卓で飲むのは良いとの事。口の悪い下町のおばちゃん、こち亀のゲパルトっぽさすらある。カニをボリボリ、美味そうな賄いを俺らの卓で食っていた。せっかくだからと写真も撮った。



物価高騰の中でも価格は抑え気味。スタッフも多く、店の上階には寮も完備してると言う。地元に根ざした、愛される店だろう。
どの料理も本当に美味かった。特にイカのスープ。ニンニク、チリ、ハーブが効いていて、蒸したイカの出汁がスープに溶け込んでる感じ。酸味、辛味が絶妙。実際には蒸し料理だとか。


もちろん、鉄板の空芯菜炒め(Morning Glory)も。日本の町中華でも食べられる安心の味。ウンセンはボリューム満点で、ドライビーフもアサリも飯が進む。、、、アサリ?ほんとにアサリ?アサリだよな?まぁいいけどパンパンに食った。腹いっぱいだ。
いい店だったし、面白い人だったなぁ〜。
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[店名]
【ร้านส้มตำเจ๊เงิน ถ.นราธิวาส ซ.6】
エリア:サトーン
ドドドドドと卓の横を車が通った。交通量多いな。レストランの名前はSom Tum Jeh Ngern。
Fat Buds Weed Shop Sathornのある通りの入口。B-Quikの脇にある。ここもまた長年続くストリートレストラン。

夕方から営業開始。ローカルな雰囲気を味わえ尚且つ料理も上の上の上。
俺のお気に入りはタップワーンとソムタムプーパラー。ただしソムタムの辛さは要注意。チリ2本くらいにしないと、俺には挑戦的な辛さだった。












かっこいいグリル台で焼く魚や肉もワイルドで良い感じだし、絶えずお客さんの来る人気店、Uberやテイクアウトの人も多かった。タイならではの雑多な雰囲気、リアルな暮らしを味わいたいなら、ここで飯を食うのが正解。
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[店名]
【ニーラヌヤムヤム】
エリア:セントルイス北エリア
Google mapsではSaint Louis駅とチャン通りの間、歩いて行ける距離にSt Louis Market(Kitti Market)がありローカルエリアど真ん中だ。小さなサラダ屋さんでメニューが豊富。テイクアウトがメイン。セブンイレブンと隣の店の間に細長いキッチン。小さなカウンターと写真付きのメニュー、オープンの看板。

これが本当の隙間産業、、、なんちゃって。マンゴーのサラダを初めて食べた。食材の甘さと辛い味付けが癖になる味。うまい。つまみにも良さそう。アクセントにカリカリの小さい魚とエビが入っている。ラープムーとカオニャオは鉄板。ラープムーは豚肉をライム、唐辛子、ナンプラーやハーブと和えたもの。酸っぱ辛いたれがカオニャオと合うんだ。止まらないんだ。








卓は少なく2〜4席くらい。この辺りは美味い飯屋も多いし、タイの暮らしをそのまま感じられる。ディープなバンコク旅行をしたい人にはおすすめだ。ただし移動はやや面倒。電車の通っていないエリアはバスやバイタクをうまく使う必要あり。バスはルートが多すぎるので事前に調べておくのが吉だろう。
それでも、サトゥプラディット通りのあるラマ3エリア、セントルイスなど、観光地からちょっと外れたローカルエリアは面白い。簡単なタイ語を覚えておけば、ぐっと距離も近くなる。ひとつ、便利なのは「トクチャイ」これはびっくりした時に使う言葉で響きがかわいい。驚いた時には「トクチャイ!!」を積極的に言っていこう。
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どこも観光客向けじゃないけれど、旅の記憶に残る場所。
ローカルの空気を味わいたい人にはおすすめのレストラン3選でした。
それでは。
「旅はまだまだ続く〜」