スラーターニーの朝はカオトムで始まる|タイ南部一人旅おすすめローカル食堂も紹介
タイ南部の街、スラーターニー。朝飯のカオトムがやけに沁みた。
旅に出ると「朝飯でも食うか」という気分になる時がある。特に、早朝からオープンの飯屋が近くにある時だ。普段、俺は朝飯を食わない。いつも決まって腹が減り始めるのは昼を過ぎてからだ。その前にコーヒーを飲む事が多いかな。
過ごしやすい気温の朝、カオトムやジョークをさらさらっと食べるタイならでは朝ごはんは「旅に来たな〜」と心が躍る。知らない街なら尚更だ。ちなみにカオトムはクッパ的な、スープにご飯が入った食べ物で、ジョークはお粥。
ここスラーターニーは海が近いという事もあり、シーフードが美味いだろう?そう、「魚のカオトム絶対美味い!」と密かに期待をしていた。「あるだろうな」と。
1日目、2日目と街を歩き、なんとなく地理感も分かってきた頃、Google maps にピンを付けた。早朝も早朝からやっているターピー川沿いのレストランに初めは行くつもりだったのだ。何故って、店のオープンは朝早ければ早いほど良いからね。そこはなんと4時オープン。
朝起きて、少しダラダラし、「今日こそ絶対カオトムだな」と思った3日目の朝、外に出て食堂へ向かった。街はとっくに起きていた。少し寝坊の朝9時前。少し歩くと、近場にもカオトムの看板を見つけた。「あったんだね、近くていいや!」と迷わず入店。【店名:คุณย่าเฮ้าส์】メニューなんか見なかった。食う物は決まっている。魚のカオトム一点掛けよっ!
タイ語で言うと「カオトム プラー」
生臭さは無い。魚はホロホロ。生姜が効いた優しいスープだった。ニンニクの香りと優しいスープ。特別なソースで少し辛味を足した。食べる食べる、、、くぅ〜〜。うめぇ。最高の朝よ〜ぃ。ありがとう。


正直、これを食べないと嘘になっちゃう。スラーターニーへ来たら、いや、全港町では積極的に魚のカオトムを食べようと思った。「どこが1番美味いのか!」色んな街で食べてみたくなった。一時期レンセープにハマっていたが、次は魚のカオトムだろうな。うん。
もしかしてスラターニーの名物的な食べ物なのかも!?
朝飯の後は市場を散歩した。朝からやっているフレッシュマーケット。大きな魚、腹が黄色のやつはアジみたいで美味そうだな。タッパーに山盛りで売られている味噌やら何かのペースト。グリーンカレーの素かな?フルーツに豚肉、パンパンの唐辛子。住む場所の近くには市場、欲しいよな。食材買って家で料理して、市場は楽しいよな〜。




規模は小さく鮮魚がメインだった。カニやエビも売っていた。たまに魚が跳ねて逃げるんだよね。
タイ語が活気良く飛び交っていた。「安いよぉ〜ぅ!!安いよっ!新鮮だよっ!」みたいな感じだろうか?威勢がいい市場は元気に街を盛り上げる。人も多く、賑わっていて良い市場だった。スラターニーのダウンタウンは便利で住みやすそうに感じた。

そんな朝飯の余韻を残し、美味かった食堂の昼飯を紹介しよう。
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【店名:ร้านแตงหวาน หมูแดง หมูกรอบ โบราณ】
車が行ったのを確認してから右見て左見て、ささっと道を渡った。
「そろそろ飯時かぁ?」
そこは地元民で混んでいた。店先の調理場にはムークロップ(クリスピーポーク)が置いてあった。カリカリで美味そうだ。タイ語で美味そうは「ナー ギン」って言うんだぜって事で今日の昼飯はここにしよう。
「ガパオムークロップありますか?」と聞くと「マイミー」と。無いのか。ガパオって豚とかチキンとか、お馴染みも美味いけれど、イカやムークロップなんかも美味いんだよな。
「ん〜〜じゃあカオマンガイの大きいやつで!」
ボリューミー。



「ん〜満足!」安心の味だった。セットの鶏ガラスープもシンプルで美味かった。たまにMサイズとかLサイズとか選べる所があるけれど、正直Lサイズは量多い。いつもパンパン。でも結局Lサイズ頼みたくなっちゃうんだよな。
【店名:Heng Khao Moo Daeng】
豚肉食いたい日ってあるよね?ここはそんな時にいい食堂。タイでカバのムーデンが流行っていたけど、タイ語でムーは豚の事。ムーデンは豚の肉団子。豚肉団子。可愛い名前つけるよね。





ここもローカルで混んでいた。人気店なのだろう。店先に吊るされた赤豚、ムークロップ。豚足の煮込み「カオカームー」もあった。テキパキと動き回るおばちゃん達はベテランの看板娘?ここもまた、活気のある良い店だった。回転も早く、ウーバーや持ち帰り客も多かった。
「全部載せ」そんな飯を頼んだ。ボトルに入った特製のグレイビーソースは少し甘めで赤豚やムークロップとよく合う。半分食べた所で、唐辛子の浸かった酢を少し足した。タイの食堂ではテーブルに調味料が置いてある。これが食卓を面白くするのだ。



Google mapsの口コミでは2024年、ミシュランガイドの評価を貰っていると。安い!美味い!の町の食堂だ。
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スラーターニーは意外にもロマンチックな街だった。ターピー川沿いの遊歩道、時計塔の周りには、いつの間にかひまわりが並んでいた。時計塔のスピーカーからはタイポップスが流れている。ちょっと昭和な、歌謡曲っぽいノリが街と合って良い雰囲気だった。ぼーっと明るい街灯、ライトアップされた橋、バイクの音、、、少しモヤのかかった蒸す夜だった。
「口説かれちゃうよ」「…え!?」「口説かれちゃうよって」「えっ!?なんだい?」「だから、口説かれちゃうよ!って」そんな街だった。
なんの話しだこれ!おい!と言われる前にゲストハウスにドロンします。それでは!



「旅はまだまだ続く〜」
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